猫の問題行動③ 猫のボディランゲージについて

こんにちは!看護師の古川です!

前回は猫が快適に暮らせるようにおすすめのグッズをご紹介しました。

今回は猫のボディランゲージをご紹介しようと思います。

1.しっぽ

・しっぽを垂直に上げて近づいて来る

猫がしっぽ上げているのはフレンドリーな挨拶です。

飼主さんに対して行っている場合は「大好き」といった愛情表現のサインとも考えられます。

・しっぽを下げ、体の横にくっつけたり、後ろ足の脚にはさんだりする

相手に対して恐怖心をもっているサインです。

・しっぽのつけ根が上がっていて、先端は下がっている

相手に対して攻撃心をもっているサインです。

・しっぽの毛を逆立てる

恐怖心と攻撃心、どちらも持っているときのサインです。このまましっぽを高く上げるときもあります。

・しっぽをふる

興奮しているときにでるサインで、機嫌がいい時、相手に対して攻撃心をもっているときにもでます。

無理に触らず、そっとしておきましょう。

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2.耳

・耳を横向きにし、頭にぴったりとくっつける

相手に対して恐怖心をもっているサインです。

・耳を後ろに向け、先端をピンと立てる(いか耳)

相手に対して攻撃心をもっているサインです。

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3.眼

・黒目が大きい

恐怖心と攻撃心の両方が強くなり、気持ちが高ぶると黒目が大きくなります。

じっと動かなそうな様子でも、ちょっとした刺激によって飛び跳ねたり、攻撃したりしてくるときもあります。

・眼が穏やかで、焦点のどこかぼんやりしている

リラックスしているときにでるサインです。

・せわしなくまばたきをする

相手に対して恐怖心をもっているサインです。

・眼を見開き、じっと見つめている

相手に対して攻撃心をもっているサインです。

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4.口元やヒゲ

・ヒゲを前方に突き出し、つけ根をぷっくりと膨らませる

恐怖心よりも攻撃心が強い時に出るサインです。

・ヒゲを後ろに向け、顔にぴったりとつける

相手に対して恐怖心をもっているサインです。

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5.姿勢

・体を小さくさせ、隠れて動かなくなる

相手に対して恐怖心をもっているサインです。

自分の身を守ろうとしていて、追い詰めると攻撃してきます。

・腰を上げ、背中やしっぽの毛を逆立てながら背中を丸めている

相手に対して攻撃心をもっているサインです。

自分自身を大きく見せようとしています。

ちょっとした刺激で攻撃してくるので、目を合わせず、猫を刺激しないようにしましょう。

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普段、愛猫がよくみせるボディランゲージはありましたか?

愛猫の気持ちを理解することで、問題行動の予防にもなり、愛猫とのよりよい信頼関係も築いていけると思います。

次回も私の回では猫の問題行動に対する予防や解決策についてご紹介しようと思います。

お楽しみに!

医療機器のご紹介(エコー)

アイビー自慢の医療機器の中から、今回は《超音波診断装置》をご紹介します。
いわゆる《エコー》ですね。

エコーというと、ヒトの妊婦さんの検査がイメージしやすいかもしれません。
お腹の中で赤ちゃんが動いている様子を確認するような検査なので、以下のような特徴があります。

【エコー検査の特徴】
《メリット》
 ・体への負担がない
 ・体の中を透かして見える
 ・下準備なしですぐに実施可能
《デメリット》
 ・局所は把握できるが、広範囲の全体像は把握しにくい
 ・検査者の技術力が強く反映される
 ・検査機器の解像度が強く反映される

院長が【がん】の認定医ということもあり、体内の数ミリの異常な構造を見逃さないようにこだわっています。

そして、今回の本題ですが、エコー検査の機械も現時点で最新の『ARIETTA 65V』という機種を使用しています。
スマートフォンなどもそうですが、精密機器の進歩の速さには目を見張るものがありますが、エコー機器の進歩も尋常ではありません。
医療機器メーカーさんの努力には、本当に頭が下がります。

ARIETTA 65Vのスペックはこちら

医療機器はケチらずこだわって選定しているので、以前はぼんやりしか見えなかった異常な構造がくっきり見えます!

画像の明瞭さは『クッシングの早期発見』の回をご参照ください!

ペットの死因の約半分は『がん』という時代になりました。
これはヒトと同じですね。
シニア期のペットの体内に、『もともとはないはずの何か』ができていないか、みてあげると安心ですね!

獣医師 宮澤 裕

クッシングの早期発見のために

前回は、クッシング症候群の治療薬の一部が流通していないことをご案内しました。
この【クッシング症候群】は非常に身近な疾患でありながら、発見されずに見逃されていることが多い疾患です。
それは『症状』が特殊だからです。

主に以下のような症状がみられます。
・よく食べる(多食)
・よく飲む(多飲多尿)
・お腹が張る(腹囲膨満)

一般的な感覚では、『うちの子はシニアなのによく食べて太っちゃって困るわ♪』と感じるはずです。
実際に『元気なシニア!』という子もいると思いますが、【クッシング症候群】の症状かもしれません。

その背景では、以下のような恐ろしいことが起こっています。
・免疫力の低下
・筋力の低下
・血栓症リスクの上昇
・血圧の上昇
・肝臓を中心とする臓器障害 などなど

散歩仲間で『元気だった子が急に亡くなった』という話を聞いたことはありませんか?
突然死を起こす病気の多くは『なんとなく元気がない』『ちょっと興奮すると席をする』などのサインがあります。
【クッシング症候群】は上記のように『元気に見える』ため、症状からの発見は困難です。

【クッシング症候群】を早期発見するポイントは……副腎のエコー検査です。

通常の副腎は左右ともに3~4mmの大きさですが、体格による誤差はありますが約6mmを超えると【クッシング症候群】を疑うことになります。

2021年の文献でも、副腎が既定の大きさを超えた場合の【クッシング症候群】の『診断精度は95.6%』と報告されています。

ワンちゃんの体内のたかだか数ミリの臓器を正確に描出する技術と検査機器がそろっていることが必要です。
エコー検査は痛くもなく、費用も高くありません。
【クッシング症候群】を疑う所見があったら気軽にエコーを見てみましょう!

獣医師 宮澤 裕

《参考文献》
2021 Ultrasound evaluation of adrenal gland size in clinically healthy dogs and in dogs with hyperadrenocorticism
(タップすると文献へ)

子猫さんの里親さんを募集中です!

2021.06.11 追記
全員のおうちが決まりました!
たくさんのご連絡をいただきありがとうございました!

5月上旬に生まれたと思われる子猫さん4頭の里親さんを募集しています。
健康状態の良い仲良し兄弟です。
全員、ノミ・マダニ予防が済んでいます。
1か月齢のため、混合ワクチンはまだ打てていません。

みんなよく食べ、よく飲み、運動会して疲れたら寝るそうです。
ウンチはトイレででき、オシッコもトイレかシートでする天才キッズたちです。

【濃いグレーちゃん】
体重:437g(2021年6月6日時点)
性別:メス
ノミ・マダニ駆除:済
コメント:とっても元気!
【濃いグレーちゃん(追加画像)】
【薄いグレーくん】
体重:540g(2021年6月6日時点)
性別:オス
ノミ・マダニ駆除:済
コメント:控えめなのでご飯に出遅れます!
【薄いグレーくん(追加画像)】
【ハチワレ大ちゃん】
体重:510g(2021年6月6日時点)
性別:メス
ノミ・マダニ駆除:済
コメント:おてんばさんで元気な食いしん坊!
【ハチワレ大ちゃん(追加画像)】
【ハチワレ小ちゃん】
体重:475g(2021年6月6日時点)
性別:メス
ノミ・マダニ駆除:済
コメント:元気で甘えん坊、抱くと泣き止む♪
【ハチワレ小ちゃん(追加画像)】

興味を持っていただいた方は、お気軽にアイビーまでご連絡ください!

獣医師 宮澤 裕

アドレスタンの流通が止まっています!

実は、かなり前から『アドレスタン』という薬が国内でほとんど流通していません。
これは【クッシング症候群】の子は生涯にわたって服用する非常に重要な薬です。

アイビーでは途切れることなくご用意できていましたが、ついに『5mgサイズ』のみ完全にストップしてしまいました。
同成分の海外薬を用意してあるため、服用中の子の治療がストップすることはありません。
しかし、国内流通の『アドレスタン』よりも価格が高くなってしまうことをご了承ください。

また、動物保険のアニコムさんでは、『海外薬』は保険対象外となるようです。
つまり、いつもより高価な薬を自己負担で使用することになります。
他の保険会社さんも同様のルールの可能性があります。
『アドレスタン5mg』を服用中の方は、ご自身の加入されている保険会社への問い合わせをお願いいたします。

なにより、非常に一般的な【クッシング症候群】について、もっと知っていただく必要性を感じています。
診断されていないだけで、たくさんの【クッシング症候群】のワンちゃん、または【クッシング予備軍】のワンちゃんがいるはずです。

本人はだるくてしんどい病気なのに、「病気の影響で元気に見えてしまう」という特徴があります。
飼い主様向けの書籍や、webの記事に病気の概要は書いてありますが、【クッシング症候群】と診断された方が読むには正しい記載だと思います。

診断がつくまでは誰もが「我が子は元気!」と勘違いする病気です。
『がん』を専門とする獣医師として、【クッシング症候群】は非常にやっかいで、いつも困らされる病気です。
そこで、次回から【クッシング症候群】について、連載予定です!
(書きたいことはたくさんあるのですが…頑張ります!)

獣医師 宮澤 裕