こんにちは!獣医師の藤本です。
今回はシニア期によく見られる病気の一つである関節症についてお話したいと思います。
関節症は10歳以上のワンちゃんの約40%、7歳以上のネコちゃんの約70%で発症していると言われています。
また、ぽっちゃりさんや激しい運動をする子は特に関節症を生じやすいです。
※左が正常な肘の関節のレントゲン画像です。
右の画像は関節症で、左の画像に比べて辺縁がガタガタになり、関節面も硬化(白くみえる)しています。
ここまでひどくなると、相当な痛みがありますが、この子は『びっこ』をひいていませんでした。
『びっこをひく』のはかなり重度の子だけで、よく見られる症状は、寝起きなどの『動き始めが何となくぎこちない』という微妙な変化です。
診察室で触っただけでは分かりにくいことが一般的であり、ご家族もワンちゃん・ネコちゃんの関節症に気づいていないというケースが多いです。
関節症の大敵は「段差」「転倒」「肥満」です。
階段・ソファの昇り降り、フローリングなどすべる床は、徐々にワンちゃんネコちゃんの関節を痛めます。
従って、段差の運動を無くし、床にカーペットやマットを敷くことが大切です。
さらにご自宅で出来ることとしては、以下のようなことがあります。
・関節の可動運動をする
・関節用のサプリを服用する
・体重の管理
・穏やかな運動をする
といったことがあります。
アイビーでは近々、ご家族様と一緒に行うシニア向けのリハビリを開催する予定です!
シニアケア担当チームが張り切って準備中です!
関節のマッサージなどを一緒にしたり、シニア期に適切な運動などを伝授したりする予定です!
気になる方はLINEやホームページのチェックを欠かさないようにお願いします!