Monthly Archives: 5月 2020

日本で狂犬病が発生!

つい先日、名古屋で狂犬病を発症したヒトの報告がありました。

狂犬病は『すべて』の哺乳類に感染し、発症したら『ほぼ100%死亡』します。
ワンちゃんだけの病気ではないんです。

狂犬病のない国は日本を含め数か国しかなく、
世界中で毎年5万人を超える方が亡くなっています。

これほどハードな感染症が日本で発生してしまいました。
新型コロナウイルスのように蔓延してしまうのでしょうか…。

実は、ヒトが感染しても『発症前』であれば治療ができます。
また、基本的にヒトからヒトへの感染は起こりません。
では、ワンちゃん・ネコちゃんが感染しても…と考えてはいけません。
もしペットが感染した場合、速やかに殺処分となってしまいます。

今年は新型コロナの影響で、狂犬病の集合注射をしてなかった!
うちの子、まだ打っていない!という方はいませんか?

2013年の台湾のように、『すべての哺乳類』に感染できる狂犬病が野生動物に広がってしまったら撲滅は非常に困難です。
日本でもいつ狂犬病が流行するかわかりません。
日本のワンちゃんの約半分しか狂犬病予防接種を打っていないと報告されています。

狂犬病は『咬傷感染』です。
ペットにも使える最強の消毒液『バイオウィル』を使っていても、咬まれたらアウトです。
しっかり予防接種をうって、狂犬病が日本に入ってきてしまった時に備えましょう!

狂犬病予防接種は、待ち時間ゼロの《予約健診》で接種できます。
まだお注射ができていないワンちゃんは早いうちに済ませてしまいましょう。
健康上の問題で不安がある方は、獣医師が発行した《猶予証明書》を役所に提出すれば、無理に接種する必要はありません。
お気軽にご相談ください!

『台湾での狂犬病』についてはこちら
『バイオウィル』のご紹介はこちら
『予約健診(昼)』のWEB予約はこちら
『予約健診(午後)』のWEB予約はこちら

獣医師 宮澤 裕

ヒルズのフードが値上がりします!

ヒルズから価格改定の案内がありました。

6月15日(月)販売分のフードから新価格となります。
5月にご注文いただいたフードでも、
6月15日以降のお受取りの場合は新価格となるため、ご注意くださいね!

個別にみていくと、よく使うフードの大半は価格が据え置きとなっています。

なぜか泌尿器系のフードを中心に価格が上がります。
わずかな上昇のものが多いですが、最大のものだと10%を超える値上がりです。
我が子の食べているフードを少し多めに取り置きしたほうが良いかもしれません。
特に他に代替品がない『y/d』を食べている子は要注意です!
価格の上昇率の高いものをピックアップしてみました。

原価の高騰、輸送費の高騰など、徐々にフードの価格が上がっています。
健康な体を作るために、良いフードを選ぶのは良いことです。
しかし『高価なフードが良いフードではない』ことを忘れずに。

我が子のフードで迷われている方は、お気軽にご相談ください!
アイビーの獣医師・看護師は『フードマイスター』および『フードアドバイザー』を取得しています!

獣医師 宮澤 裕

飲み水に混ぜるだけ!簡単デンタルケア

ワンちゃん・ネコちゃんの『口臭』が気になったことはありませんか?
歯周病がなければ口臭はしません。

3歳のワンちゃんの80%は歯周病になっていると報告されています。
そして、ネコちゃんはもっと多いと言われています。

そうなんです、ペットのハミガキで苦労されている方はたくさんいます。
でも、諦めないでください!

ワンちゃん・ネコちゃんは基本的には『虫歯』にはなりません。
それが怖いところなんです。
見える『歯』は元気なのに、歯茎の奥の見えない部分で『歯周病』になってしまうんです。
徐々に顎の骨が溶けていってしまうので、治療としては『歯を抜く』ことになります。

さて、怖いことばかりご紹介しましたが、しっかりハミガキをしていれば、歯の治療が必要になる頻度を減らせます。

でも、頻繁にはハブラシができない!という方も多いはずです。
そこで《アクアデント》がオススメです!

飲み水に混ぜるだけでハミガキの補助になります。
 ※ハミガキ不要にはできません!

スポイト付きのミニサイズが使いやすくてお勧めです!

獣医師 宮澤 裕

草を食べるべきか!?

最近、『嘔吐』『下痢』で受診されるワンちゃん・ネコちゃんが非常に多いです。
外出自粛によるご家族の生活リズムの変化、急な気温の変化などが要因ではないかと思います。

そしてお話を伺う中で、『草を食べたがる』というフレーズをよく聞きます。
ペットショップでも、ペットグラスなどの名前で販売されています。
ワンちゃん・ネコちゃんにとって『草』はどのような意味を持つのでしょうか。

【ワンちゃん】
ワンちゃんが草を食べたがるときは、通常は気持ち悪い時です。
草を食べて、胃のチクチク感で嘔吐を誘発し、過剰にたまった胃液を吐こうとする行為です。
だから、先のとがったチクチク系の草だけを食べているはずです。

胃液を吐いて一時的にスッキリしても、原因は治っていません。
また、大量の草を食べて腸閉塞となり手術が必要になる子もいます。

《イヌ結論》
ワンちゃんが草を食べようとしたら、食べさせずに病院へ!

【ネコちゃん】
肉食だから肉だけ食べればよいというのは、手作りフードや偏った思想のプレミアムフードに多い勘違いです。
ネコちゃんは肉食性ですが、植物由来の食物繊維も必要です。
野生のネコ科の動物は、肉ばかり食べているわけではありません。
草食動物の腸内で程よく消化された草を大量に食べています。

では、野生のネコ科動物が自然に生えている草を食べる時はどのような時でしょうか。
これはワンちゃんと同様に、吐きたい時です。
ネコちゃんの場合は胃液ではなく、胃にたまった毛玉を吐くためにたまに草を食べる習性があります。
ということは・・・、ちゃんとブラッシングをしてあげれば、吐かせる必要はありません。

《ネコ結論》
ブラッシングをしよう!
猫草は吐いて食道が荒れる原因となるので、与えないことが望ましい!

ワンちゃん・ネコちゃんに共通して、高品質な食事と、日々のスキンシップが重要といえます。
飼い主様の『?』という気づきや違和感は、健康のサインであることが多いです。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください!

獣医師 宮澤 裕

参考資料:Small Animal Gastroenterology

新型コロナを徹底消毒!

アイビーも当初はスタッフ用のマスクの確保が大変でしたが、最近は少しずつ流通が復帰しているように感じます。

そして、『消毒界の期待の星』のバイオウィルも流通が復帰し始めています。
 ※ご家庭用の300mlサイズの製品はまだ流通していません。

ご来院された方、スタッフ、入院の子達のための院内用のバイオウィルに少し余裕ができました。
下記のようにご希望の方には『詰め替え販売』という形ではありますが、バイオウィルをご提供できます。
ご希望の方は、ペットボトルでも大丈夫なので、容器をご持参ください。

【バイオウィルの300ml販売】
 ・容器をご持参いただき300mlを計量販売
 ・300mlあたり1000円
 ・1家庭3つまで
 ・予告なく終了します

まだ消毒用のアルコールは流通が少なく、手に入りにくい状況かと思います。
ペットや食器にかけても安全な消毒液です。

私も外出するときはアトマイザーに小分けしたバイオウィルを持ち歩き、家族全員の手にシュッシュしています。
アイビースタッフも学会に参加する際には、全員がバイオウィル・アトマイザーを携帯していました。

飼い主様が健康で過ごすことが、ワンちゃん・ネコちゃんの生活の基盤となります。
手肌に優しくお勧めです!

獣医師 宮澤 裕