Monthly Archives: 7月 2021

お盆の診察とフードの流通

お盆の期間中もアイビーは通常通り診察を行います。
体調で気になることがあれば、お気軽にお越しください!

気温が高い季節は、心臓の悪い子にはツライ季節です。
もちろん、元気世代も嘔吐・下痢などの胃腸管連のトラブルが多い季節です。
しっかり水分を取り、涼しい環境で過ごさせてあげてください!

一方、お盆はさまざまなメーカーさんがお休みとなります。
医薬品、フード、サプリの流通が止まってしまうため、今のうちにご自宅の在庫状況を確認しておいてくださいね!
お盆に『ご飯がない!』とならないようにしましょう!

フードが10%OFFになる《フードの日》は大変ご好評いただいていますが、お盆の前後は物流が不安定になるため、いつも以上に日数の余裕をもってご注文下さい!

《フード注文用LINEはこちら》

皆様のご協力をお願いいたします!

獣医師 宮澤 裕

ねこちゃんの社会化

皆さん、こんにちは。今回は看護師の笹原が担当します。

今回は猫ちゃんに関するしつけをテーマにします。

わんちゃんではよく社会化という言葉を耳にしますが、猫ちゃんも社会化がとても重要です。
猫ちゃんの社会化期は生後3か月までととても短いのが特徴です。

例えば、ハミガキの習慣をつけたいという場合にはまず、「歯ブラシが気持ちいもの」と思ってもらえるようにします。
歯ブラシの感覚は、猫同士が毛づくろいをするときの舌の感触と似ています。
そのため、子猫のうちから歯ブラシで顔の周りなどを撫でるようにするといいと思います。

また、猫ちゃんはもともと移動が嫌いです。
「外出は動物病院だけ」というケースも多いため病院が嫌いになりがちです。
そうならないためにも小さいころから慣れさせておくとても楽です。

【その1】キャリーに慣れさせておく

《ステップ1》
前のドアが取り外しでき、上部もあけられるタイプのキャリーを用意します。
自由に出入りできるように猫ちゃんが普段いる部屋に常においておきます。

《ステップ2》
一日一回キャリーの中に好きなおやつをいれます。

《ステップ3》
自分から入り、中でおやつを食べるようになったらOKです。
これを繰り返すことでキャリーに入る抵抗がなくなります。

《ステップ4》
キャリーに入ることがなれたら入っているときにドアを閉める練習をします。
ここまできたらキャリーの中にいれたままお散歩にいってみることがオススメです。

【その2】自分のにおいのついたタオルを持参する


猫ちゃんは匂いからの情報を大切にする動物なので、自分のにおいがついている場所だと安心します。
お家の中でも寝ている場所などにタオルを置き、そのタオルを病院へ一緒にもっていき、診察室でタオルで体をくるんであげると安心してストレス軽減になります。

【その3】大好きなおやつで診察台の印象を変える
診察台の上で大好きなおやつをあげましょう。
とはいえ、緊張して食べられない子もいると思います。
そんな子は自宅でもキャリーの中で好物を与える練習をして、病院に来るときにはその容器も一緒に持って行くとよいそうです。
また半日ぐらい食事を抜いて、お腹を空かせておくとより効果的です。

今回ご紹介させていただくのは以上となります。
子猫のうちから慣らしておくと後々飼い主さんも猫ちゃんも楽になると思います。
今のうちから練習しておきましょう!

夏から秋にかけて多い、レプトスピラ症

こんにちは、看護師の北島が担当いたします。

今回は、【レプトスピラ症】についてです。

あまり耳にしない病名かもしれませんが、コロナ禍の影響でキャンプなどのアウトドア人気が高まっているため、リスクが高まっている疾患です。

  

レプトスピラ症とは、レプトスピラという細菌による感染症です。

保菌動物の尿から感染します。

人間にも感染する人獣共通感染症であり、もし感染してしまったら国へ報告しなければならない『届け出伝染病』でもあります。

感染ルート

保菌動物は犬とネズミです。

感染した犬またはネズミの尿に触れたり、尿に汚染された土や水に触れたりすることで感染します。都会でもネズミの多い所で感染が見られる傾向にあります。

夏から秋にかけて発症が多いのは、キャンプ中に川辺で感染するためです。

また、活動量の多い中年齢の犬に感染が多い傾向があります。

免疫力が高い中年齢でもお構いなしに感染します

症状

犬では、肝不全や腎不全が起き、重度の場合では死亡することもあります。

猫での発症はまれです。

人では、風邪のような症状で治癒してしまう軽症型から、肝障害、腎障害、出血などが見られる重症型まで様々です。症状としては、発熱、頭痛、腹痛、黄疸、出血傾向などがあります。

予防について

予防として、犬では7種ワクチンの中にレプトスピラ症のワクチンも含まれています。

よくアウトドアに連れて行かれる方は7種ワクチンを選択しましょう。

ワクチン接種している成犬でも感染を完全に防ぐことはできません。

接種後の対策として

1.不必要に水辺に近づけない、

2.ネズミの多い場所を避けるなどの注意が必要です。

 

これからの夏、キャンプや川辺など、沢山おでかけする機会があると思います!

出先での注意や、対策についての知識を身に着けて、健康的に夏を楽しんでください!

熱中症にもお気を付けて下さいね!では!

粉処方の飼い主様へ

各種の内服薬を『粉』で処方することがあります。
ワンちゃん・ネコちゃんの体格がとても小さい時や、必要なお薬がごく少量の時に、正確に調剤・分包できないことがあります。

そのようなときは、正確に調剤・分包するために『調剤用の白糖』を混ぜて、粉自体を増量します。
『調剤用の白糖』自体は何の薬効もなく、お薬を甘く飲みやすくする効果もありません。
あくまでも調剤の正確性を増すための『カサ増し』です。
※白糖の追加による追加費用はありません。

白糖を混ぜることで調剤・分包の正確性が増すのは良いことですが、吸湿しやすくなってしまいます。
湿気の多い時期や、長期処方の方は、湿気対策をお願いします。
アイビーでは、事前に分包して保管する場合には、100円ショップで買ってきた乾燥剤と一緒に缶に入れて保管しています。
この乾燥剤ですが、電子レンジでチンすると復活するんです!
長くお薬を飲む子には、とってもお勧めです!

これまでは、調剤の際の白糖の追加量は、季節の湿気の程度や、他のお薬の兼ね合いで微調整をしていました。
しかし、説明不足のために『今回はお薬が少ない(多い)』など、不安を与えてしまうことがありました。

今回、院内での白糖の混合量を統一したため、長期投与中の方のお薬が粉の量が毎回同じになります。

別件ですが、錠剤での処方をご希望の場合、1/8錠などの少量での処方は非常に誤差が大きくなってしまいます。
また、日数が経つうちに分割した錠剤が徐々に粉になってしまうこともあります。

以下の場合は『粉』での処方をお勧めします。
・1/4錠よりも小さな分割になる場合
・長期服用で徐々に粉になってしまう場合
・ごく少量での微調整が必要な繊細な病気の場合

重い子が多いアイビーでは、正確な調剤のために動物病院では非常にまれな高性能な分包機を使用しています。
機会があれば、アイビーの調剤用の機器もご紹介したいと思います。
調剤だけでなく、お薬に関する疑問はお気軽にご相談ください!

獣医師 宮澤 裕

関節保護最強サプリが再度・流通停止!

関節用サプリメントにも、目的ごとにいろいろな製品があります。
その中でも最も汎用性が高い『関節保護系』サプリの中で最強とされる《ダスクイン》がいつの間にか流通が止まっていたようです。

アイビーでは最も人気のあるサプリのために、潤沢にストックされているので現状は問題ありません。
来月くらいにはアイビーのストックもなくなる予定です。
同一製品ではあるのですが、従来の個包装ではなく、小袋に詰め替えた状態でご提供することになりそうです。

同一製品なので、『関節保護系』最強であることは変わりありませんが、小型犬や猫の場合は、後半に湿気ってしまう可能性があります。

年内に再開できるか不明とのことだったので、お手持ちの《ダスクイン》に不安のある方は、少し多めにストックしておくと安心だと思います。

※繰り返しになりますが、流通がなくなるわけではなく、個包装製品がしばらく供給されないというご案内です。

いよいよオリンピックも始まり、『運動したい!』と刺激を受けた方もおられると思います。
我々もペットも元気に歩ける生活が幸せの基盤になります。

明日はアイビーの《関節ケアセミナー》も開催されます。
関節の成り立ちから、関節ケアのための正しい運動までご紹介します。
お気軽にご参加ください!

《関節ケアセミナー》の詳細はこちら

獣医師 宮澤 裕