Monthly Archives: 12月 2020

嘔吐・下痢が多発しています!

ワンちゃん・ネコちゃんの嘔吐・下痢が多発しています。
お腹が冷えて、胃腸の機能が低下してしまうのか…。
クリスマスや年末年始などでヒトの生活リズムが乱れ、ワンちゃん・ネコちゃんに影響が出るのか…。
ワンちゃん・ネコちゃんも、いつもよりも美味しいものをたくさんもらって、お腹がびっくりするのか…。

とにかく、嘔吐・下痢の子が本当に多いです。

元気いっぱいの若手世代であれば、軽度の消化器症状はそれほど深刻に受け止めなくても良いかもしれません。
しかし、チビッ子世代、シニア世代には、嘔吐・下痢による脱水が次のトラブルのきっかけとなることが多いです。

また、『持病』をもっていて継続してお薬を服用している子にとっても、嘔吐・下痢があると普段のお薬の効果が劇的に低下してしまいます。
『持病』のある子の嘔吐・下痢はなるべく早く治したいので、症状が出てしまった場合はお早めに受診をお願いします。

そして、年末年始は誤食事故が多発します。

普段置かないところにちょっと置いた物を食べてしまうのです。
間違って食べてしまった!と気づいたら、とにかくご連絡をお願いします。
すぐであれば吐かせる処置で解決する可能性が高まります。
数日様子を見てからだと、お腹を開く手術になる可能性が高まります。

それでも、救急認定医の中でも外科手術を得意とする立場としては、仮にご来院が遅れても『医薬品』でなければ開腹手術で摘出できるため、”なんとかなる!”と思います。

しかし、誤食の中でも『ヒトの医薬品』の誤食は迅速な対応が必要です。
当たり前のことですが、『医薬品』を誤食して、症状が出たときにはすでに体内に吸収されています。
吸収された薬剤に対して『中和できる薬物』が存在しない医薬品が大半なんです。

ご自身がお薬を服用する際には、以下の点に注意してあげてくださいね。
・ポロリと落とした時のためにシンクなどで服用
・残りのお薬は戸棚や引き出しにしまう
・誤食してしまったらすぐアイビーへ電話

では、できるかぎり『規則正しい生活』『特別なオヤツは控えめ』を意識して、我が子と楽しい年末年始をお過ごしくださいね。

獣医師 宮澤 裕

年末年始のお休みのご案内

12月28日(月)~1月5日(火)は臨時休診となります。
急な体調不良の場合は9:00~19:00は対応可能です。
留守番電話にメッセージを残してください。
対応可能になり次第、ご連絡いたします。

今年もたくさんのワンちゃん・ネコちゃんと出会いました。
新しい命、ゴールを迎える命、たくさんの笑顔や涙…。
思い起こすと、言葉では表現しきれず胸が熱くなります。

もうすぐ開院から10年。
この年末年始のお休みの間に、アイビーは新病院へ引っ越します。
日々、スタッフの成長を感じるとともに、まだまだ課題があり反省も絶えません。

最高のホームドクターを目標に、来年も仲間たちとともに闘っていきたいと思います。
今年一年、ありがとうございました!

新年は1月6日(水)から新病院でお待ちしています。

獣医師 宮澤 裕

フィラリア症とは?

今回は看護師の古川が担当します。

突然ですが、アイビーでは、ワンちゃんのフィラリア症を予防する「プロハート」というお注射の予約が始まっています。

一度の注射で一年間、フィラリア症を予防できるという特徴を持っています。

アイビーのホームページではその「プロハート」の予約はもちろん、メリットやデメリットについて紹介しています。

そこで今回の私のブログでは「プロハート」が予防できる病気、『ワンちゃんのフィラリア症』について改めて紹介しようと思います。

フィラリア症とは

フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊が媒介する寄生虫感染症です。

フィラリアに感染しているワンちゃん(犬A)の血液にはミクロフィラリアという仔虫がいます。そのワンちゃんの血液を蚊が吸うことで、蚊の体内にミクロフィラリアが移動します。

 そしてその蚊が他のワンちゃん(犬B)を刺すと、ミクロフィラリアがそのワンちゃんの体内へと移動します。

 フィラリアは皮膚から血管へ入り、最終的には心臓に寄生し、その後フィラリアはミクロフィラリアを産み、全身に広がります。

寄生する場所は心臓なので命にかかわります。

フィラリア症の症状は?

ワンちゃんにフィラリアが感染しても、気づくことはできません。

フィラリアが成虫になり、大量の幼虫を生むようになってから症状が出始めます。

軽度・・・無症状、時々咳をするよう、運動を嫌がる

中度・・・咳が増える、運動を嫌がる、元気がなくなる、食欲低下

重度・・・運動後の失神、呼吸が苦しそう、持続的に咳がでる、おなかのふくらみ、全身状態の悪化など

さらに、フィラリアの量が多いと、虫が血管に詰まり、致死的な急性症状を起こすことがあります。

フィラリア症予防の前には検査が必要!

「フィラリアを予防する薬」というと「フィラリアが体内に入らないようにする薬」というイメージを持ちやすいですが、間違いです。

実際は駆虫薬であり、「体内に入ったミクロフィラリアを駆除し、心臓に到達しないようにする薬」です。

万が一感染している状態で予防薬を飲んでしまうと、血管内に多数寄生していたミクロフィラリアに影響し、ショックを起こしてしまう可能性があります。

ですので、事前検査はとても大切なものなのです!

いかがだったでしょうか?

改めてフィラリアについて知るととても恐ろしい病気です。

しかし、正しく予防することでワンちゃん命を確実に守れる唯一の感染症です!

フィラリア症の予防薬の種類はいっぱいあります。

フィラリア以外の寄生虫も予防してくれるもの、美味しいお肉タイプのもの、プロハートのようにお注射で予防できるものなど様々です。

お家の子に合うものを一緒にみつけましょう!

残念ながら、1年間も効果が続く「プロハート」はネコちゃんのフィラリア症には使えません。

また、ネコちゃんのフィラリア症はルールが全く違うので、またの機会にご紹介しますね。

里親さん募集中!

8月生まれのネコさん三兄弟の里親さんを募集中です。

3頭とも綺麗な顔立ちで体調も良く元気です!

体重:約1.4kg(2020年12月6日時点)
性別:3頭ともオス
猫エイズウイルス(-)
猫白血病ウイルス(-)
フィラリア予防:済
お腹の寄生虫駆除:済
ノミ・マダニ駆除:済

興味のある方はアイビーへご連絡をください!

獣医師 宮澤 裕

恒例のパピークラス!!

こんにちは。今週は獣医師の富田が担当します。

先日、アイビー恒例のパピークラスを開催しました。

今回もたくさんの子犬さんにご参加いただき、大盛況でした!

(コロナ感染対策もバッチリです!!)

パピークラスの様子を少しだけご覧ください。

ドッグトレーナーの亀井さんとお勉強中です。

最近、アイビーには子犬さんの初診の患者さんがたくさんいらっしゃっています。

コロナの影響で飼育頭数が増えているのでしょうか。

皆様も子犬さんをお迎えした際は、是非パピークラスにご参加ください!!

私と一緒に成長期に多いトラブルを学びましょう!

トレーナーの亀井さんと一緒に正しいトレーニングを学びましょう!

快適な老後のための準備は、パピー期から始まります。

若い頃から我が子にあった育児をして、我が子の無限の可能性が開花させましょう!