Monthly Archives: 3月 2021

獣医師の診察曜日が変わります

4月から獣医師の診察担当曜日に変更があります。
我が子のために、各獣医師の得意分野をご活用ください!

新アイビーでは、待合室の【3密】をさけるために、《時間帯予約》での診察としています。
診察予約を取る操作は2通りありますが、いずれもカンタンです。

①アイビーのLINEから診察予約
アイビーの情報配信LINEをスマートフォンで見ていただくと、画面の下側に6つのパネルが表示されます。
(非表示になっている場合は『メニューを表示/非表示』をクリックしてください)
その中の『診察予約』の赤いパネルをタッチすると、上部に予約関連のカードがいくつか表示されます。
該当するカードをタッチしていただくと予約画面に切り替わります!

アイビーのLINE登録はこちら

②アイビーHPから診察予約
アイビーのホームページを少し下に進むと↓のように各種予約画面へのリンクボタンがあります。
ご希望のボタンをタッチしてください!

アイビーHPはこちら

予約が取れたら、『予約完了メール』が送信されます。
予約確定まで油断なく進めてくださいね!

《時間帯予約》なので、歯医者さん同じように同じ時間帯に複数の方の予約があります。
予約時間帯の前に受付を済ませていただくことで、効率よく検査や診察が進み、お待たせする時間が短縮されます。
ご協力をお願いいたします。

もちろん、急な体調不良は予約外で診察をさせていただきます。
予約枠が埋まっていてもお連れいただいて、受付にご相談ください!

獣医師 宮澤 裕

血管性脳障害について

こんにちは!獣医師の五十嵐です。

今回は、アイビーで最近続いている【血管性脳障害】について取り上げようと思います。

【血管性脳障害】は『脳梗塞』『脳出血』などを含む疾患群を指します。
特にキャバリアは起こしやすいようです。

少し前までは、犬猫で脳梗塞や脳出血は認識されていない病気でした。
ここ十数年で犬猫でもMRIを撮れるようになったこと、ペットの寿命が延びたことで認識されるようになってきました。

最大の特徴は”急に”神経症状が出ることです。

『脳梗塞』『脳出血』ともに血管性の障害で、症状で違いを見極めるのは困難です。
共通しているのは、発症から数日は悪化することがあるものの、その後は快方に向かうことが多いということです。

発症時は症状が激烈なので、ご家族はもちろん、慣れていない獣医師は安楽死を選択してしまうこともあるそうです・・・
基本的に治療法はありませんが、食事の補助やリハビリをあきらめずにすることで、通常の生活を送れるまでに回復する子もいます。

症状の強さに惑わされず、あきらめずに支えてあげることが大事ですね!
まずは、我が子の行動がおかしい!と思ったら、なるべく早くご相談ください!

上記のように、回復することも多いのですが、厄介なのは再発しやすいということです。
肥満や高脂血症、高血圧、内分泌疾患などは、【脳血管障害】のリスクが高まると考えられています。
治療できる病気は治療して、再発のリスクを下げておくことも重要です。

年齢やその子の体質に合わせたケアを相談していきましょう!

病気の紹介①

こんにちは、今回は獣医師の阿部が担当いたします。

突然ですがクッシング症候群という病気をご存じでしょうか。

基本的にはワンちゃんの病気で発生率も高い病気です。アイビーでも治療中の子がたくさんいます。

今回はこのクッシング症候群について紹介させていただきます。

クッシング症候群は副腎という臓器から出るホルモンが過剰となり、さまざまな症状を引き起こす病気です。

よく見られる症状に、多飲多尿、多食、腹部の膨満、脱毛といったものがあります。

原因は、以下の2つの場合があります。

①脳の異常が原因の場合(クッシング症候群の85%)

下垂体(脳の一部)が異常に活性化し、「副腎ホルモンを分泌するように」という命令が過剰に出されているため、副腎ホルモンが過剰となっている状態です。

②副腎の異常が原因の場合(クッシング症候群の15%)

副腎が腫瘍となって、副腎ホルモンを過剰に分泌しています。

エコーやホルモン測定をしたりすることで、

「①脳の異常」「②副腎の異常」のどちらかをおおまかに推測することができます。

基本的な治療は多くの場合、内服による内科治療になります。

クッシング症候群の治療は、治すことではなく、生活の質の改善が目的となります。

しかし、治療によって、普通のワンちゃんと同じような生活をおくることができます。

クッシング症候群は『多飲多尿、多食』といった、病気と気づきにくい症状しかない場合もあります。

健康面で気になるところがあるときはぜひご相談ください。

シンパリカの有効期限の延長

ワンちゃん用のノミ・マダニ駆除薬の『シンパリカ』の使用期限が1年延長されました。
メーカーさんが安定性試験を重ね、行政からOKが出たとのことです。
現在流通している製品に印字されている使用期限にプラス1年の保存が可能となります。

お薬の安全性が再確認されたというご案内なので、安心してご使用ください。

メーカーからのご案内

ノミ・マダニは、刺された部位が痒いということ以上に、いろいろな感染症を運んでくることが重要です。
特に、【重症熱性血小板減少症(SFTS)】はいまだに治療法がなく、感染したネコさんの致死率は50~60%と報告されています。
関東ではまだペットでの発症は確認されていませんが、関東の野生動物(外ネコさんやタヌキさん)の感染が確認されているため、油断はできません。
(ペットでの感染は静岡まで北上してきています)

【SFTS】はヒトの場合も治療法がなく、死亡率が約13%と非常に怖い感染症です。(2020年13月30日時点)
獣医師・看護師の感染例も5例報告されていますが、『感染したペットの飼い主様』の感染報告が中心です。

詳細は国立感染症研究所HPへ

気温が上がって過ごしやすくなってきましたが、感染症が活発になる季節でもあります。
加齢によって発症する疾患は仕方ない面もありますが、予防できる感染症はしっかり予防しておきましょう!

獣医師 宮澤 裕

スロープ工事が始まります

3月25日(火)から病院前にスロープを設置する工事が始まっています。
これまでは、車椅子やペットカートでご来院いただいた方にご迷惑をおかけしていました。
スロープ工事の終了までしばらくお待ちください。

また、スロープ工事中も正面入り口が使用可能です。
診察は通常通り行いますが、アクセスしにくいことが予想されます。
ご迷惑を最小限にするために、火曜日・木曜日のみ工事を行います。
ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。
ご理解・ご協力をお願いいたします。

アイビーペットクリニック 院長 宮澤 裕