Category Archives: ワンちゃん関連

ヒルズのフードが値上がりします!

ヒルズから価格改定の案内がありました。

6月15日(月)販売分のフードから新価格となります。
5月にご注文いただいたフードでも、
6月15日以降のお受取りの場合は新価格となるため、ご注意くださいね!

個別にみていくと、よく使うフードの大半は価格が据え置きとなっています。

なぜか泌尿器系のフードを中心に価格が上がります。
わずかな上昇のものが多いですが、最大のものだと10%を超える値上がりです。
我が子の食べているフードを少し多めに取り置きしたほうが良いかもしれません。
特に他に代替品がない『y/d』を食べている子は要注意です!
価格の上昇率の高いものをピックアップしてみました。

原価の高騰、輸送費の高騰など、徐々にフードの価格が上がっています。
健康な体を作るために、良いフードを選ぶのは良いことです。
しかし『高価なフードが良いフードではない』ことを忘れずに。

我が子のフードで迷われている方は、お気軽にご相談ください!
アイビーの獣医師・看護師は『フードマイスター』および『フードアドバイザー』を取得しています!

獣医師 宮澤 裕

飲み水に混ぜるだけ!簡単デンタルケア

ワンちゃん・ネコちゃんの『口臭』が気になったことはありませんか?
歯周病がなければ口臭はしません。

3歳のワンちゃんの80%は歯周病になっていると報告されています。
そして、ネコちゃんはもっと多いと言われています。

そうなんです、ペットのハミガキで苦労されている方はたくさんいます。
でも、諦めないでください!

ワンちゃん・ネコちゃんは基本的には『虫歯』にはなりません。
それが怖いところなんです。
見える『歯』は元気なのに、歯茎の奥の見えない部分で『歯周病』になってしまうんです。
徐々に顎の骨が溶けていってしまうので、治療としては『歯を抜く』ことになります。

さて、怖いことばかりご紹介しましたが、しっかりハミガキをしていれば、歯の治療が必要になる頻度を減らせます。

でも、頻繁にはハブラシができない!という方も多いはずです。
そこで《アクアデント》がオススメです!

飲み水に混ぜるだけでハミガキの補助になります。
 ※ハミガキ不要にはできません!

スポイト付きのミニサイズが使いやすくてお勧めです!

獣医師 宮澤 裕

草を食べるべきか!?

最近、『嘔吐』『下痢』で受診されるワンちゃん・ネコちゃんが非常に多いです。
外出自粛によるご家族の生活リズムの変化、急な気温の変化などが要因ではないかと思います。

そしてお話を伺う中で、『草を食べたがる』というフレーズをよく聞きます。
ペットショップでも、ペットグラスなどの名前で販売されています。
ワンちゃん・ネコちゃんにとって『草』はどのような意味を持つのでしょうか。

【ワンちゃん】
ワンちゃんが草を食べたがるときは、通常は気持ち悪い時です。
草を食べて、胃のチクチク感で嘔吐を誘発し、過剰にたまった胃液を吐こうとする行為です。
だから、先のとがったチクチク系の草だけを食べているはずです。

胃液を吐いて一時的にスッキリしても、原因は治っていません。
また、大量の草を食べて腸閉塞となり手術が必要になる子もいます。

《イヌ結論》
ワンちゃんが草を食べようとしたら、食べさせずに病院へ!

【ネコちゃん】
肉食だから肉だけ食べればよいというのは、手作りフードや偏った思想のプレミアムフードに多い勘違いです。
ネコちゃんは肉食性ですが、植物由来の食物繊維も必要です。
野生のネコ科の動物は、肉ばかり食べているわけではありません。
草食動物の腸内で程よく消化された草を大量に食べています。

では、野生のネコ科動物が自然に生えている草を食べる時はどのような時でしょうか。
これはワンちゃんと同様に、吐きたい時です。
ネコちゃんの場合は胃液ではなく、胃にたまった毛玉を吐くためにたまに草を食べる習性があります。
ということは・・・、ちゃんとブラッシングをしてあげれば、吐かせる必要はありません。

《ネコ結論》
ブラッシングをしよう!
猫草は吐いて食道が荒れる原因となるので、与えないことが望ましい!

ワンちゃん・ネコちゃんに共通して、高品質な食事と、日々のスキンシップが重要といえます。
飼い主様の『?』という気づきや違和感は、健康のサインであることが多いです。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください!

獣医師 宮澤 裕

参考資料:Small Animal Gastroenterology

新型コロナを徹底消毒!

アイビーも当初はスタッフ用のマスクの確保が大変でしたが、最近は少しずつ流通が復帰しているように感じます。

そして、『消毒界の期待の星』のバイオウィルも流通が復帰し始めています。
 ※ご家庭用の300mlサイズの製品はまだ流通していません。

ご来院された方、スタッフ、入院の子達のための院内用のバイオウィルに少し余裕ができました。
下記のようにご希望の方には『詰め替え販売』という形ではありますが、バイオウィルをご提供できます。
ご希望の方は、ペットボトルでも大丈夫なので、容器をご持参ください。

【バイオウィルの300ml販売】
 ・容器をご持参いただき300mlを計量販売
 ・300mlあたり1000円
 ・1家庭3つまで
 ・予告なく終了します

まだ消毒用のアルコールは流通が少なく、手に入りにくい状況かと思います。
ペットや食器にかけても安全な消毒液です。

私も外出するときはアトマイザーに小分けしたバイオウィルを持ち歩き、家族全員の手にシュッシュしています。
アイビースタッフも学会に参加する際には、全員がバイオウィル・アトマイザーを携帯していました。

飼い主様が健康で過ごすことが、ワンちゃん・ネコちゃんの生活の基盤となります。
手肌に優しくお勧めです!

獣医師 宮澤 裕

新型コロナが猫さんにも感染?

先日、『新型コロナウイルスが猫から猫に感染する』という報告がありました。
この報告には注意が必要なので、ご紹介させていただきます。

この研究は、『猫に感染させたら猫の体内でウイルスが増殖した』という実験的なものです。
しかも『発熱などの症状は示さなかった』という結果です。
現実的な環境でもネコさんに感染するのか?という点が重要です。

関連するであろう情報を列挙します。

1.ペットからヒトに感染するか

現時点で、世界で400万人を超える感染者が発生している中で、感染者(ヒト)からワンちゃん・ネコちゃんに感染したかもしれないという報告が数例のみあります。
しかし、『ペットが発症した』または、『ペットからヒトへ感染した』という報告はありません。

参考)厚生労働省『新型コロナウイルスはペットから感染しますか』

2.ペットでの陽性率

動物専門の検査センターが独自に行った調査では、7500頭以上の犬・猫で検査を行い、猫2頭で陽性反応があったと報告されています。
つまり、ヒトが運んできてペットに移すことはあっても『ペット間で流行していない』といえます。

参考)世界小動物獣医師会『新型コロナウイルス感染症について』

3.ペットが発症するか

大手動物保険会社の集計では、新型コロナが流行してから、ペットの呼吸器疾患が増えたという変化はないそうです。
日々の診察の中でも、現在は『嘔吐・下痢』の子が非常に多いのですが、『発熱・咳』という症状の子は増えていません。

『嘔吐・下痢』の子が増えているのは、テレワークや外出の自粛などで、飼い主様の生活リズムが変わったことも要因かもしれません。

4.どのように生活すべきか

今まで通り、飼い主様(ヒト)が感染しないことが重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんを健康に保ち、マナーを守ったスキンシップをとることも今まで通りです。

FIPウイルス(コロナウイルス科)の研究の第一人者であり、日本獣医がん学会や日本臨床獣医学フォーラムの会長を兼任されている石田卓夫先生のコメントをご参照ください。

参考)※中段の『JBVPからのhttp://www.jbvp.org/index.htmlお知らせ』をクリックしてください

ペットのために何ができるのか…。
結局、飼い主様が感染しないで済むように、ご自身の身を守ることが重要であることに変わりはありません。
外出を自粛して、我が家のペットと過ごす時間を大切にする良い時期です。
楽しく、健康に過ごしましょう!

獣医師 宮澤 裕