Category Archives: ワンちゃん関連

関節炎について

こんにちは!獣医師の藤本です。

今回はシニア期によく見られる病気の一つである関節症についてお話したいと思います。

関節症は10歳以上のワンちゃんの約40%、7歳以上のネコちゃんの約70%で発症していると言われています。

また、ぽっちゃりさんや激しい運動をする子は特に関節症を生じやすいです。

※左が正常な肘の関節のレントゲン画像です。

右の画像は関節症で、左の画像に比べて辺縁がガタガタになり、関節面も硬化(白くみえる)しています。

ここまでひどくなると、相当な痛みがありますが、この子は『びっこ』をひいていませんでした。

『びっこをひく』のはかなり重度の子だけで、よく見られる症状は、寝起きなどの『動き始めが何となくぎこちない』という微妙な変化です。

診察室で触っただけでは分かりにくいことが一般的であり、ご家族もワンちゃん・ネコちゃんの関節症に気づいていないというケースが多いです。

関節症の大敵は「段差」「転倒」「肥満」です。

階段・ソファの昇り降り、フローリングなどすべる床は、徐々にワンちゃんネコちゃんの関節を痛めます。

従って、段差の運動を無くし、床にカーペットやマットを敷くことが大切です。

さらにご自宅で出来ることとしては、以下のようなことがあります。

・関節の可動運動をする

・関節用のサプリを服用する

・体重の管理

・穏やかな運動をする

といったことがあります。

アイビーでは近々、ご家族様と一緒に行うシニア向けのリハビリを開催する予定です!

シニアケア担当チームが張り切って準備中です!

関節のマッサージなどを一緒にしたり、シニア期に適切な運動などを伝授したりする予定です!

気になる方はLINEやホームページのチェックを欠かさないようにお願いします!

『ヨード卵・光 1年分』の申し込み方法

9月18日に、抽選で『ヨード卵・光』が1年分あたるイベントのご案内をLINEで送信しました。
その際に、応募方法についての記載をすっかり忘れていました。
申し訳ありません。

メーカーさんからの案内を下記にアップロードします。
念のため案内用紙の『応募方法』の部分だけ拡大しておきます。
概要としては、ご購入されたドクターズ製品2点のバーコードの写真を撮って、応募サイトにアップロードするだけのようです。
応募期間は11月30日までなので、まだ余裕がありますね。

ドクターズシリーズを食べている子は多いですが、動物病院関連のキャンペーンはあまり認知されないため、意外と当選します。
アイビーの患者様でヨード卵・光の1年分の当選者50名を独占してしまってください!

私は食べたことがないのですが、やはり普通の卵にはない風味や味があるのでしょうか。
当選した方はぜひ感想を教えてください!

獣医師 宮澤 裕

ヨード卵・光を1年分プレゼント!?

ドクターズシリーズのフードを食べているワンちゃん・ネコちゃんにビッグニュースです!
メーカーさんが『ヨード卵・光 1年分』がもらえるキャンペーンを実施しています。

この手のキャンペーンは動物病院が面倒がってあまり告知しないので、知らない方が多く、当選率が高いことが一般的です。
ドクターズのフードを食べている子は試しに応募してみてはどうでしょうか!

対象はドクターズシリーズの『一般食クラス』であり、『療法食クラス』は対象外である点にご注意ください!

『ペットフードで卵がもらえるの?』と疑問に感じるかたも多いかと思います。
実は、ドクターズシリーズのメーカーであるPETLINEは、ヨード卵・光のメーカーのペットフード部門なんです。

私はドクターズシリーズは3つの面で大好きなフードです。

1.飼い主様目線
国産のメーカーであり、しかもヨード卵・光を生産するメーカーという安心感があります。

2.獣医師目線
フードの設計はあの鳥巣至道先生が行っています。
鳥巣先生は若くして教授となった後も臨床バリバリで外科と栄養学の最先端を行く獣医師です。
今年の4月からは酪農学園大学に赴任されています。

3.ペット目線
脂っこくなくて品の良いお煎餅のような粒感で、ワンちゃん・ネコちゃんともに嗜好性が高いのが特徴です。

ドクターズシリーズをお使いの方はぜひ応募してみましょう!
1年分の卵が一気に届く・・・わけではないようです。
ご安心ください!

獣医師 宮澤 裕

外耳炎について

こんにちは!
今週は獣医師の込宮が担当させていただきます。

さて、今回は耳の疾患で特に多い外耳炎についてご紹介します。

外耳炎とは名前の通り、耳に炎症が起きてしまう疾患です。
耳が蒸れやすいジメジメと暑い時期や、垂れ耳さんに起こりやすいとされています。

下記のような症状がみられるようになります。
・耳を痒がる(首を振る、後ろ足で耳を掻く、頭を傾ける)
・耳垢が増える
・嫌な匂いがしてくる
・耳が腫れて赤くなる
・痛がって耳を触ると怒る
などの症状がみられます。

お家のワンちゃん・ネコちゃんにこんな症状が出ていたら、是非お耳のチェックにいらしてください!

少し痒がっているだけだからと放っておくと耳の奥にまで炎症が広がり、外科手術を行わなければいけなくなります!

手術をしなくて済むよう、定期的なお耳掃除をしましょう。

また、綿棒を使ったお耳掃除はかえって耳の奥に汚れを押し込んでしまうためオススメできません。
イヤークリーナーで湿らせたコットンなどを使って掃除をしてあげましょう。

待合室に外耳炎についてもう少し詳しく記載した三つ折りのリーフレットをご用意する予定です。
お家でのお耳掃除のやり方も写真付きで載せますので、是非ご覧ください!!

”がん”は見つけて治す病気

”がん”というフレーズはとても怖いイメージがあると思います。
日々、”がん”のワンちゃん・ネコちゃんや、そのご家族と一緒に闘い、”怖い”という気持ちは強くなる一方です。

ヒトも『二人に一人はがんになり、三人に一人はがんで亡くなる』時代と言われています。
ヒトもペットも、長く生きられるようになったことで、がんの発症率が上がっているのでしょうか。

《ヒトががんにかかる確率》

だいぶ前に、テニスをしている夫婦の映像に『がんは、万が一じゃなく二分の一』と表示されるテレビCMがあり、ドキッとしたのを覚えています。

”がん”で亡くなるペットは約50%とする報告もあります。
アイビーで看取った子達を調べたところ、”がん”が原因で旅立った子は約20%でした。
一般的なデータよりも約30%低い結果です。
”がん”になる子を減らすことはできません。
つまり、『がんはみつけてしまえば、治せるものも多い』ということです。

よくある勘違いですが、『血液検査では”がん”はみつけられない』ということは、ぜひ知っておいていただきたい点です。

ヒトでも『レントゲンで変な影が写っていた』など、”がん”の発見にはレントゲンやエコーなどの画像検査が重要です。

アイビーではワンちゃん・ネコちゃんのドック検査を実施しています。
首から下の全身をくまなく検査し、ミリ単位で”がん”を見つけ出します。

我が子の”がん”が見つかったら怖い・・・という気持ちもあると思います。
しかし、症状が出てからでは、まず完治はできません。
我が子の”がん”を見つけて”治す”ために、元気に見えるうちに『ドック検査』を受けてみましょう!

”がん”にかかりやすいとされている犬種・猫種を除くと、一般的にはワンちゃんもネコちゃんも7歳から”がん”の罹患率が急上昇します。
ペットの1年は、ヒトの4年に相当します。
我が子の年1回の『ドック検査』を何歳から受けるのか、一緒に相談しましょう!

※半日入院での精密検査です。
 ご希望の方は、お電話またはスタッフまでお知らせください。

《アイビーのドック検査の内容はこちら》

獣医師 宮澤 裕