Category Archives: ワンちゃん関連

お口のトラブルについて

こんにちは!今回は獣医師の國重が担当させていただきます。

さて、今回はこんな症状を見かけたら『お口のトラブルかも!』というものをご紹介します。
 
《症状》
・お口の片側だけでものを噛んでいそう
・頭をよく振る
・硬いものを食べたがらなくなった
・ご飯中に鳴く、食べるのに時間がかかる
・お顔を触らせてくれなくなった
・前肢がよだれで濡れている
・最近怒りっぽくなった
・鼻血が出ている
・唇が腫れている
・頬や顎から膿が出ている
などです。

お家のワンちゃん・ネコちゃんにこんな症状が出ていたら是非お口のチェックにいらしてください!

また、歯周病の原因にもなる歯石ですが、一度ついてしまうとハミガキではとれません。
歯石がつかないように、日々のハミガキをしっかりやっていきましょう!

ハミガキのやり方が分からない、練習したいという方も多いと思います。
当院では二か月に一度のペースで歯磨き教室を開催しています。

歯周病の仕組みの詳しいお話や、歯磨きのやり方などをご紹介しています。
次回は9月26日(日)の予定です。ご予約はホームページからもできます。
是非参考にしてみてください!!

ご自宅でペットの血圧測定ができます!

ヒトと同様にペットにも【高血圧症】があります。
ペットの寿命が延びるとともに、【高血圧症】を生じている子も増えています。
しかし、なかなか見つけられません。

心臓病、腎臓病、甲状腺疾患、クッシング症候群、一部の腫瘍などの【高血圧症】を合併しやすい病気の子は血圧を測ります。
しかし、これらの疾患を持っていない子の血圧を測るきっかけがないためです。

基礎疾患を持たないのに血圧が高い状態を【原発性高血圧症】と呼びますが、ワンちゃん・ネコちゃんは『頭が痛い』などの症状を教えてくれません。
かといって、すべてのワンちゃん・ネコちゃんの血圧を測るのはやりすぎです。

また、【高血圧症】のもう一つの問題点は、『緊張による血圧の上昇』です。
ヒトの病院でも、ずっと昔は看護師さんが血圧を測ってくれました。
いまは自分で測るのは、使いやすい医療機器が開発されたことだけでなく、自分のペースで測った方が正確だからではないかと思います。

ワンちゃん・ネコちゃんも動物病院にご来院された時には緊張しています。
では、ペットもご自宅で計測すれば・・・。

そうなんです。ご自宅での血圧測定が可能なんです。
動物病院で測るよりも精度は下がりますが、小型の医療機器を貸出し可能です。
血圧治療の安定期に入った子は、ご自宅で測っていただくことも多いです。

下記の病気と闘っている子、緊張でなかなか病院に来れない子は、ご自宅で血圧を測ってみるのも方法かもしれませんね。
操作方法は簡単です♪
興味のある方はお気軽にスタッフまでお問い合わせください!

獣医師 宮澤 裕

クッシングに隠れた高血圧症を見逃すな!

だいぶ間があいてしまいましたが、【クッシング症候群】に関するトピックスの最終回です。

さて、【クッシング】は病気のせいで過剰な食欲になるので、『元気によく食べて、背景で内臓がボロボロになっていく』という特徴がある病気でした。

お散歩仲間で『うちの子、シニアなのにとっても元気なの!』と言っていたワンちゃんが、『急に亡くなってしまった』という話を聞いたことがありませんか?

【クッシング】は背景で内臓がボロボロになっていくので、急には亡くならず、ヨボヨボになって苦しんでいくことが一般的です。

しかし【クッシング】+【高血圧症】となると、脳の血管が切れてしまったりして急激に体調を崩して亡くなってしまう確率が高まってしまいます。

ここで【クッシング】と【高血圧症】の関係の高さをご紹介します。
・クッシングの31~86%の子は高血圧症を合併する
・クッシングの治療で高血圧症が軽減することが多い
・クッシングの治療を始めても20~40%の子は高血圧が継続する
・クッシングの治療前に正常血圧だった子の30%は高血圧症に移行する
・60.8%の子はクッシングの治療だけでなく血圧を下げる薬が必要

ワンちゃん・ネコちゃんの【高血圧症】は頭痛をもたらすとされていますが、ペットの頭痛はなかなか把握できません。
症状が出るときには『脳内出血』『腎不全の発症』『失明』です。
これらはいずれも治せません。

ご自身も、1つの病気にかかった後に、芋ずる式に体調を崩した経験はありませんか?
【クッシング】は高血圧、膵炎、糖尿病などさまざまな病気を連れてきます。
『ツイていない』と運気のせいにしてはいけません。

【クッシング】と診断されたら、定期的に血圧を測定しておくことが理想です。
ペットの血圧測定は、実はご家庭でもできるんです。

《ご自宅での血圧測定についてはこちら》

《参考文献》※クリックで文献へ移動します
2020 Changes in systolic blood pressure in dogs with pituitary dependent hyperadrenocorticism during the first year of trilostane treatment

獣医師 宮澤 裕

セミナーでいただいたご質問への返答

こんにちは。今週は獣医師 富田が担当します。

7月に行われた、飼い主様向けセミナーでいただいたご質問にお答えします。

7/18ハミガキ教室

Q.ハミガキをどうしてもさせてくれないときはどうすればいいですか?

 (噛む、吠える、逃げるなど)

A.ある日、突然ハミガキができるようにはなりません!

 ゆっくり時間をかけて、ハミガキが苦手にならないようにしてあげましょう!

 美味しいハミガキ粉を使い、楽しい雰囲気で、短時間で!

 親子ともに、ハミガキが嫌いにならないようにすることが大切です。

 ステップ①:スキンシップの一環で口元を触ってみましょう

 ステップ②:歯ぐきをめくって歯をみてみましょう

 ステップ③:ハミガキ粉を歯に塗ってみましょう

 ステップ④:歯ブラシを使ってハミガキをしましょう

7/25ダイエットと関節セミナー

Q.うちの子(チワワ 約2kg)の1日の運動量はどのくらいですか?

A.1日2回、15-30分程度のお散歩が一般的です。

体重あたりの運動量や散歩の時間は決まっていません。

激しく動く子は休みながら、少し短めのお散歩を。

ゆっくり臭いを嗅ぎながら歩く子は、焦らせずにゆったりと。

この時期はお散歩での熱中症や足裏のやけどが多いので、涼しい時間帯に短時間で済ませましょう。

今後もコロナウイルス感染症に気を付けながら、飼い主様セミナーを行っていく予定です。

8/22には新セミナー「動画で学ぶ発作セミナー」を開催予定です。

現時点でたくさんのご予約をいただいております!

あと少し予約枠がありますので、ぜひご参加ください。

ご予約はこちらから

お盆の診察とフードの流通

お盆の期間中もアイビーは通常通り診察を行います。
体調で気になることがあれば、お気軽にお越しください!

気温が高い季節は、心臓の悪い子にはツライ季節です。
もちろん、元気世代も嘔吐・下痢などの胃腸管連のトラブルが多い季節です。
しっかり水分を取り、涼しい環境で過ごさせてあげてください!

一方、お盆はさまざまなメーカーさんがお休みとなります。
医薬品、フード、サプリの流通が止まってしまうため、今のうちにご自宅の在庫状況を確認しておいてくださいね!
お盆に『ご飯がない!』とならないようにしましょう!

フードが10%OFFになる《フードの日》は大変ご好評いただいていますが、お盆の前後は物流が不安定になるため、いつも以上に日数の余裕をもってご注文下さい!

《フード注文用LINEはこちら》

皆様のご協力をお願いいたします!

獣医師 宮澤 裕