Category Archives: ネコちゃん関連

迷子のネコさんを捜しています!

見つかったとご連絡がありました。
心配してくださった皆様、ご協力いただきありがとうございました!
2021.08.16追記

8月11日(水)に座間市相模が丘5丁目で迷子になってしまったネコさんを捜しています。
高齢の子で、天気も不安定なので、なるべく早く見つけてあげたいです。
情報がありましたら、アイビーにお知らせください!

《特徴》
年齢:15歳
性別:メス
特徴:長毛の三毛猫さん
   尻尾がほとんどない
   リボンのついた赤い首輪
場所:座間市相模が丘5丁目

獣医師 宮澤 裕

シャム猫さんの里親さんを募集中

おうちが決まりました!
ご協力ありがとうございました!
(2021.09.07追記)

中年齢のシャム猫さんが保護されました。
とても人に慣れているので、もとは飼い猫さんかもしれません。
エイズウイルスのキャリアですが、発症はしておらず健康状態も良好です。

気に入った方、または迷子情報としてご存じの方もご連絡をお願いいたします。

【シャムちゃん】
体重:2.85kg
年齢:7~8歳?
性別:メス
ノミ・マダニ駆除:済
3種混合ワクチン:済
猫エイズ(+)
猫白血病ウイルス(-)
コメント:穏やかで頭の良い子です!曲がった尻尾もチャームポイント♪

獣医師 宮澤 裕

猫の問題行動④

こんにちは!今週は看護師の古川が担当します。
今回は「愛猫がトイレ以外の場所で粗相したとき」の原因や対策などを紹介しようと思います。

まず原因としては3つあげられます。
【病気の場合】、【不適切な排尿行動の場合】、【スプレー行動の場合】

【病気の場合】
最初に疑うべき原因がこの【病気の場合】です。
膀胱炎、腎臓疾患、疼痛(関節やお腹が痛く、トイレに入れない)、認知症、内分泌疾患などが考えられます。
まずは病院で身体検査、尿検査、血液検査、画像検査などの検査を行い、鑑別していきます。

エコー検査のイラスト(猫)

【不適切な排尿行動の場合】
トイレ以外の場所に粗相した場合、《トイレの環境》があっていなかったり、《ストレス》が原因なことが多いです。
まずはこれらの要因を確認しますが、原因ががはっきりしない場合は、猫の生活環境を一緒に考え、地道に環境修正を行いましょう。
ストレスの原因が排除できない場合はサプリメントや人工フェロモン精製物、お薬などを処方させていただくこともできます。

獣医師監修】フェリウェイの6つの効果と使い方!猫の夜鳴きやスプレーを解消!
↑猫の人工フェロモン精製物「フェリウェイ」
ジルケーン|犬猫用健康補助食品|動物病院専門サプリメント
↑サプリメント「ジルケーン」

《トイレの環境》については、以前、私のブログで紹介しましたが、もう一度トイレ環境をみつめなおしましょう。
・トイレの大きさ、形
猫の体調の1.5倍の大きさが理想です。
カバーは好まない猫のほうが多く、つけるのなら猫の様子を見て判断しましょう。

・トイレ砂
細かく、無臭のものが最適です。ゴロゴロした粒の荒いトイレ砂は避けるようにしましょう。

・トイレは常にキレイに
人と同様、猫も汚れているトイレを使うのは抵抗があります。汚れてしまったらすぐに掃除しましょう。
ただお仕事をされている方は留守の時間の長いと思います。
そのためにも、トイレの数は『猫の数+1個』以上のトイレを用意するといいでしょう。
大きなトイレを設置した場合は汚れた場所を避けて排泄できます。トイレは同じ場所ではなく、離れた場所に設置してください。
1日2回以上掃除することがベストです!
トイレ自体は1~2カ月に1回、洗剤をつかわず、水洗いして日光消毒しながら乾燥させるのがお勧めです。

【スプレー行動の場合】
スプレー行動は、ニオイによる猫同士のコミュニケーションの1つで、尿に含まれる自分のニオイをその場所に残し、他の猫に自分の存在を伝えるためにする行動です。
性的な意味のあるスプレー行動をする猫もいます。
そのため治療のアドバイスとしてまずは、雄も雌も不妊手術をお勧めします。
理想的には、スプレー行動をする前に予防として不妊手術を済ませたいですね。
もし不妊手術してるのに、スプレー行動している場合は、性的なものではなく、自分がここにいることを、他の猫(野良猫や同居猫)にアピールしているのだと考えられます。
他の猫と接触しないようにしましょう。

愛猫が粗相してしてしまった場合、必ず理由があります。
粗相しても叱らないようにしましょう。猫にストレスをあたえるだけになります。
まずは原因を考えた上で必要な対処法に取り組みましょう。
粗相された場所は酵素系の洗剤などで尿のニオイをとってください。

参考になりましたか?
お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください!

愛猫が粗相してしてしまった場合、必ず理由があります。
粗相しても叱らないようにしましょう。猫にストレスをあたえるだけになります。
まずは原因を考えた上で必要な対処法に取り組みましょう。
粗相された場所は酵素系の洗剤などで尿のニオイをとってください。

参考になりましたか?
お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください!

ねこちゃんの社会化

皆さん、こんにちは。今回は看護師の笹原が担当します。

今回は猫ちゃんに関するしつけをテーマにします。

わんちゃんではよく社会化という言葉を耳にしますが、猫ちゃんも社会化がとても重要です。
猫ちゃんの社会化期は生後3か月までととても短いのが特徴です。

例えば、ハミガキの習慣をつけたいという場合にはまず、「歯ブラシが気持ちいもの」と思ってもらえるようにします。
歯ブラシの感覚は、猫同士が毛づくろいをするときの舌の感触と似ています。
そのため、子猫のうちから歯ブラシで顔の周りなどを撫でるようにするといいと思います。

また、猫ちゃんはもともと移動が嫌いです。
「外出は動物病院だけ」というケースも多いため病院が嫌いになりがちです。
そうならないためにも小さいころから慣れさせておくとても楽です。

【その1】キャリーに慣れさせておく

《ステップ1》
前のドアが取り外しでき、上部もあけられるタイプのキャリーを用意します。
自由に出入りできるように猫ちゃんが普段いる部屋に常においておきます。

《ステップ2》
一日一回キャリーの中に好きなおやつをいれます。

《ステップ3》
自分から入り、中でおやつを食べるようになったらOKです。
これを繰り返すことでキャリーに入る抵抗がなくなります。

《ステップ4》
キャリーに入ることがなれたら入っているときにドアを閉める練習をします。
ここまできたらキャリーの中にいれたままお散歩にいってみることがオススメです。

【その2】自分のにおいのついたタオルを持参する


猫ちゃんは匂いからの情報を大切にする動物なので、自分のにおいがついている場所だと安心します。
お家の中でも寝ている場所などにタオルを置き、そのタオルを病院へ一緒にもっていき、診察室でタオルで体をくるんであげると安心してストレス軽減になります。

【その3】大好きなおやつで診察台の印象を変える
診察台の上で大好きなおやつをあげましょう。
とはいえ、緊張して食べられない子もいると思います。
そんな子は自宅でもキャリーの中で好物を与える練習をして、病院に来るときにはその容器も一緒に持って行くとよいそうです。
また半日ぐらい食事を抜いて、お腹を空かせておくとより効果的です。

今回ご紹介させていただくのは以上となります。
子猫のうちから慣らしておくと後々飼い主さんも猫ちゃんも楽になると思います。
今のうちから練習しておきましょう!

粉処方の飼い主様へ

各種の内服薬を『粉』で処方することがあります。
ワンちゃん・ネコちゃんの体格がとても小さい時や、必要なお薬がごく少量の時に、正確に調剤・分包できないことがあります。

そのようなときは、正確に調剤・分包するために『調剤用の白糖』を混ぜて、粉自体を増量します。
『調剤用の白糖』自体は何の薬効もなく、お薬を甘く飲みやすくする効果もありません。
あくまでも調剤の正確性を増すための『カサ増し』です。
※白糖の追加による追加費用はありません。

白糖を混ぜることで調剤・分包の正確性が増すのは良いことですが、吸湿しやすくなってしまいます。
湿気の多い時期や、長期処方の方は、湿気対策をお願いします。
アイビーでは、事前に分包して保管する場合には、100円ショップで買ってきた乾燥剤と一緒に缶に入れて保管しています。
この乾燥剤ですが、電子レンジでチンすると復活するんです!
長くお薬を飲む子には、とってもお勧めです!

これまでは、調剤の際の白糖の追加量は、季節の湿気の程度や、他のお薬の兼ね合いで微調整をしていました。
しかし、説明不足のために『今回はお薬が少ない(多い)』など、不安を与えてしまうことがありました。

今回、院内での白糖の混合量を統一したため、長期投与中の方のお薬が粉の量が毎回同じになります。

別件ですが、錠剤での処方をご希望の場合、1/8錠などの少量での処方は非常に誤差が大きくなってしまいます。
また、日数が経つうちに分割した錠剤が徐々に粉になってしまうこともあります。

以下の場合は『粉』での処方をお勧めします。
・1/4錠よりも小さな分割になる場合
・長期服用で徐々に粉になってしまう場合
・ごく少量での微調整が必要な繊細な病気の場合

重い子が多いアイビーでは、正確な調剤のために動物病院では非常にまれな高性能な分包機を使用しています。
機会があれば、アイビーの調剤用の機器もご紹介したいと思います。
調剤だけでなく、お薬に関する疑問はお気軽にご相談ください!

獣医師 宮澤 裕