ねこちゃんの社会化

皆さん、こんにちは。今回は看護師の笹原が担当します。

今回は猫ちゃんに関するしつけをテーマにします。

わんちゃんではよく社会化という言葉を耳にしますが、猫ちゃんも社会化がとても重要です。
猫ちゃんの社会化期は生後3か月までととても短いのが特徴です。

例えば、ハミガキの習慣をつけたいという場合にはまず、「歯ブラシが気持ちいもの」と思ってもらえるようにします。
歯ブラシの感覚は、猫同士が毛づくろいをするときの舌の感触と似ています。
そのため、子猫のうちから歯ブラシで顔の周りなどを撫でるようにするといいと思います。

また、猫ちゃんはもともと移動が嫌いです。
「外出は動物病院だけ」というケースも多いため病院が嫌いになりがちです。
そうならないためにも小さいころから慣れさせておくとても楽です。

【その1】キャリーに慣れさせておく

《ステップ1》
前のドアが取り外しでき、上部もあけられるタイプのキャリーを用意します。
自由に出入りできるように猫ちゃんが普段いる部屋に常においておきます。

《ステップ2》
一日一回キャリーの中に好きなおやつをいれます。

《ステップ3》
自分から入り、中でおやつを食べるようになったらOKです。
これを繰り返すことでキャリーに入る抵抗がなくなります。

《ステップ4》
キャリーに入ることがなれたら入っているときにドアを閉める練習をします。
ここまできたらキャリーの中にいれたままお散歩にいってみることがオススメです。

【その2】自分のにおいのついたタオルを持参する


猫ちゃんは匂いからの情報を大切にする動物なので、自分のにおいがついている場所だと安心します。
お家の中でも寝ている場所などにタオルを置き、そのタオルを病院へ一緒にもっていき、診察室でタオルで体をくるんであげると安心してストレス軽減になります。

【その3】大好きなおやつで診察台の印象を変える
診察台の上で大好きなおやつをあげましょう。
とはいえ、緊張して食べられない子もいると思います。
そんな子は自宅でもキャリーの中で好物を与える練習をして、病院に来るときにはその容器も一緒に持って行くとよいそうです。
また半日ぐらい食事を抜いて、お腹を空かせておくとより効果的です。

今回ご紹介させていただくのは以上となります。
子猫のうちから慣らしておくと後々飼い主さんも猫ちゃんも楽になると思います。
今のうちから練習しておきましょう!