咳、乾燥、感染症の関係

咳の治療や予防にはネブライザーが効果的です

新型コロナウイルスが爆発的に広がっています。
たくさんのヒト、多様な動物が混在する環境では、ウイルスが変異しやすいことが知られています。
毎年、インフルエンザウイルスが変異を繰り返しながら流行しているのがその典型です。
インフルエンザはいくつかの型がありますが、大きな変異が起きていないためにワクチンを打つことで重症化を防ぐことができます。

今回の『新型』コロナウイルスは、『新型』であるためにワクチンもなく、我々も免疫力がないために爆発的に広がり、体力のない方は体が耐えられずに亡くなってしまいます。
体力に自信のない私はとても不安です。

まずは、感染しないように工夫することが大切ですね。
呼吸器感染症の感染には『空気の乾燥』が重要な要因となります。
空気が乾燥することで、喉が乾燥します。
気道粘膜が乾燥すると、粘膜免疫が低下するために呼吸器感染症にかかりやすくなります。

そうなんです。
『マスク』はウイルスをブロックするため、だけでなく気道の乾燥を防ぐ意味でもとても有効なアイテムです。

そして、ヒトの耳鼻科で『ネブライザー』という機械で吸入をしたことがありませんか?

あれは、霧状にした薬を吸入することで、喉を湿らせ、いろいろな薬を気道に直接とどけているんです。
予防だけでなく、治療の面でも気道を守ることが重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんの咳でも同様に、『ネブライザー』は非常に効果的に治療効果を発揮します。
長期的に『ネブライザー』が必要なワンちゃん・ネコちゃんはご自宅でも実施可能です。
お気軽にご相談くださいね。

獣医師 宮澤 裕