病気の紹介②

こんにちは。今週は獣医師の阿部が担当いたします。

今回は甲状腺機能低下症という病気について紹介します。

甲状腺機能低下症は主に7歳以上のシニアさんのわんちゃんでみられるホルモン病です。

喉元についている甲状腺という臓器から出る甲状腺ホルモンが不足することで起こります。

甲状腺ホルモンは全身に作用するので、ホルモン不足によって様々な症状があらわれます。 代表的な症状は、あまり食べないのに太る、寒がりになる、筋力が低下する、無関心になる、抜け毛、フケがよく出るといったあまり派手でない症状が出ます。

この病気は、わんちゃんの生活の質や活動性の改善を目的として治療を行うことになります。

治療は不足している甲状腺ホルモンを内服することで生涯にわたって補充します。

ほとんどのわんちゃんは、お薬で症状が改善し、良好な生活をおくれます。

一般的にはお薬を始めると数週間~数ヶ月で症状の改善がみられます。

現在フィラリア検査と同時に甲状腺ホルモンを測ることができます。

上記のような症状で思い当たる場合はぜひ獣医師にご相談ください。

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