ネコちゃんのワクチン接種

こんにちは。今週は獣医師 富田が担当します。

今回はネコちゃんのワクチンについてご紹介します。

 まずはワクチンの種類ですが、基本的には3種混合ワクチンを推奨します。

ただし、「白血病のネコちゃんと同居している」場合など生活環境にあわせた選択が必要となります。

診察の際にご相談ください。 

 

 感染症予防にとても重要なワクチンですが、ワクチン接種の副作用が起こることがあります。

警戒すべき副作用は「アナフィラキシーショック」と「注射部位のしこり」です。

どちらも発症率自体が極めてまれであり、それぞれのリスクを最小限に抑える方法もあります。

・アナフィラキシーショック:発症率約1万頭に1頭

・注射部位のしこり    :発症率約60万頭に1頭

副作用を大きく上回るメリットがあります!安心してワクチン接種にお越しください。

 

 最後にワクチンの重要性です。もちろん我が子の感染予防や重症化の抑制に役立ちます。

それだけでなく、地域(または日本)全体の免疫力を上げる(集団免疫)ことで病気の蔓延防止につながります!

『シャルル・ニコルの法則』によると、地域の75%のネコちゃんがワクチンを打っていれば、その地域では感染症の流行を抑えることができます。

我が子のために!ネコちゃん社会のために!ワクチン接種にお越しください。

このご時世、感染症やワクチンについて、皆様の関心は強いのではないでしょうか。

このブログをきっかけに、猫ちゃんの感染症予防についても、ご興味を持っていただけると幸いです。