シニア犬との生活のお話

こんにちは!獣医師の遠洞です。

今回は我が家の愛犬『じゅん』のお話をします。
じゅんは、元気な16歳の女の子のゴールデン・レトリーバーです。
現在は、肝臓と脾臓の腫瘍と闘う日々です。

実は大型犬の16歳は人で換算すると100歳を超えると言われています。
ここ数カ月で、じゅんの生活にいくつか急激な変化がありました。
1つ目は、食欲の低下
2つ目は、足腰の急激な弱り 
です。
日々工夫を凝らして対策をしているので、この場でぜひご紹介をさせてください。

①食欲の低下

じゅんはここ数カ月で食欲が落ちるまでは、一度もご飯を残したことがないくらいの大食漢でした。
しかしある日突然ご飯を残し始め、少しずつ体重も減ってしまいました。
ここから、我が家のじゅんのためのご飯の試行錯誤が始まります!
今行っている対策は、

 1.ドライフードの種類を変えてみる
 2.缶詰をトッピングする
 3.ふやかす
 4.フードミキサーで細かく砕く→お湯でふやかしておにぎりにする

です。
1~4をローテーションすることで、毎日見事に完食をしています!
ご飯のちょっとした工夫で体重もしっかり戻りました!

②足腰の急激な弱り

シニア期に入ってから、明らかに動き出しが鈍い様子が見受けられていました。
老齢による関節炎と診断をして、現在は痛みを抑えてあげつつ足腰に負担がかからないような生活を心がけています。
対策は以下の通りです。

 1.関節用サプリメント(ダスクイン)を飲む
 2.痛みがひどい時には、消炎鎮痛薬をのむ
 3.お部屋に滑りにくいマットを敷く
 4.後肢用ハーネスを使ってお散歩

日によって足腰の調子は差がありますが、毎日力強くお散歩に行っています!
※お薬やサプリメントは獣医師にご相談いただき、我が子に合わせて処方を受けましょう

日々、大型犬の介護の大変さをしみじみと感じています。
いまはいろいろな工夫をすることで、年齢以上にとても元気に過ごしています。
若いネコちゃんと一緒に暮らしているので、いい刺激も受けているのでしょう…。

シニアのワンちゃんネコちゃんがお家にいる方。
『食欲がない…』『立ち上がるのがつらそう…』
という様子があったら、諦めずに是非ご相談ください!

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