咳、乾燥、感染症の関係

咳の治療や予防にはネブライザーが効果的です

新型コロナウイルスが爆発的に広がっています。
たくさんのヒト、多様な動物が混在する環境では、ウイルスが変異しやすいことが知られています。
毎年、インフルエンザウイルスが変異を繰り返しながら流行しているのがその典型です。
インフルエンザはいくつかの型がありますが、大きな変異が起きていないためにワクチンを打つことで重症化を防ぐことができます。

今回の『新型』コロナウイルスは、『新型』であるためにワクチンもなく、我々も免疫力がないために爆発的に広がり、体力のない方は体が耐えられずに亡くなってしまいます。
体力に自信のない私はとても不安です。

まずは、感染しないように工夫することが大切ですね。
呼吸器感染症の感染には『空気の乾燥』が重要な要因となります。
空気が乾燥することで、喉が乾燥します。
気道粘膜が乾燥すると、粘膜免疫が低下するために呼吸器感染症にかかりやすくなります。

そうなんです。
『マスク』はウイルスをブロックするため、だけでなく気道の乾燥を防ぐ意味でもとても有効なアイテムです。

そして、ヒトの耳鼻科で『ネブライザー』という機械で吸入をしたことがありませんか?

あれは、霧状にした薬を吸入することで、喉を湿らせ、いろいろな薬を気道に直接とどけているんです。
予防だけでなく、治療の面でも気道を守ることが重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんの咳でも同様に、『ネブライザー』は非常に効果的に治療効果を発揮します。
長期的に『ネブライザー』が必要なワンちゃん・ネコちゃんはご自宅でも実施可能です。
お気軽にご相談くださいね。

獣医師 宮澤 裕

デンタルガムが半額です!

ハミガキガムで歯石予防

ワンちゃん・ネコちゃんのハミガキは定着していますか?
『たまに徹底的に磨く!』よりも『チャチャッと頻繁に!』の方が歯石がつきにくいんです!
週3回以上のハミガキを目標としましょう!

忙しくてなかなか磨けない時は、医療用のハミガキガムを咬むだけでも歯石の付着を約70%も防げることがわかっています。

96.9%のワンちゃんが喜んで食べた『オーラベット』を試してみませんか?
食べられる期限が約1か月とワケアリですが、XS、S、Mの3サイズが半額です。
数量限定なので、試してみたい方はお早めに!

獣医師 宮澤 裕

ネコちゃんの通院のコツ

みなさん、こんにちは。
獣医師の遠洞です。

1月19日に『猫さんと暮らすコツセミナー』をさせていただきました。
参加された方は新たな情報を仕入れることはできたでしょうか?

ネコちゃんに関連して、
2018年に「一般社団法人 ペットフード協会」から発表されたペットの飼育頭数に関して、
初めて猫の飼育頭数が犬を上回ったことが話題になりましたね。

しかし実は、全国的にみても病院に来院するネコちゃんの頭数はさほど変わっていません。
飼育頭数は増えているのに、何故なのでしょうか?
私も猫を飼っているので、理由は明白です。
『ネコちゃんのストレスになる』ことを皆さん懸念されているからです。

正直、私も我が家のネコちゃんを病院に連れていくことに非常に抵抗を感じています。
しかし!
最近『アイマスク』を付けて来院するネコちゃんを時々見かけるのですが、効果絶大です!
これまで病院でパニックになってしまっていた子も落ち着いて診察を受けてくれます。
目を隠すと落ち着くネコちゃんの習性を生かしたもので、試してみる価値あり!です。
我が家でも試してみようと思います!

ネコちゃん用のマスク

また、アイビーでは、体調に問題がない猫ちゃんを対象に日曜日のお昼に『猫ちゃん専用の予約健診』が始まります!
ワクチンや爪切りなどにぜひご活用ください!
ワンちゃんの鳴き声に敏感なネコちゃんにオススメです♪

遠洞

『殺人ダニ』がついに神奈川へ!

マダニから感染するSFTS

治療法がなく、ヒトの死亡率が20~30%と言われるSFTSを覚えていますか?
気温の高い西日本を中心に発生していましたが、ついに神奈川でも検出されました。

川崎で保護された猫さんです。
診察した獣医師がSFTSを疑い、国立感染症研究所で確定されたようです。

過去に、外猫さんのお世話をしていた女性が感染し、死亡したという報告がありましたね。
獣医師や動物看護師が感染した報告もありました。

≪ネコから獣医師ご看護師へ感染≫

それが他の地域ではなく、ついに神奈川でも・・・。

ざっくりとSFTSを復習しておきましょう。
・マダニが運ぶウイルスが原因の感染症
・ヒトがマダニに刺されて感染する
・感染者数は増えてきている
・マダニに咬まれてSFTSに感染したネコから、ヒトに感染する可能性がある
・治療法はなく、死亡率が高い(日本では2019年末の時点で約14%)
・感染を防ぐことが重要

2019年末までの『ヒト』の感染状況は国立感染症研究所HPで公開されています

≪国立感染症研究所HP≫

SFTS感染者数(国立感染症研究所)

感染を防ぐためには…

【ヒトがマダニに咬まれない工夫】
・茂みにはいらない(特に雨の翌日)
・ガーデニングやアウトドア活動は長袖で
 

【ペットがマダニに咬まれない工夫】
・即効型のノミ・マダニ駆除薬を選択する
・効果が100%の医薬品を選択する
・マダニがついたら駆除ではなく、通年予防

SFTS関連のQ&Aは厚生労働省HPがわかりやすいです。

≪厚生労働省HP≫

海外で新型インフルエンザが問題となっていますね。
温暖化などによる気温の上昇は、ウイルスや細菌など『病原体』が活発になる重要な要因です。
寒い地域よりも熱帯地域の方が感染症が多いのと同じです。

日本だから…、神奈川だから…と慢心しないようにしましょうね!

獣医師 宮澤 裕