意外と知らない健康の小ネタ(1)

健康豆知識(ノミ・マダニ関連)

ヒトの健康番組は昔から安定した人気があるそうです。
確かに、『知らなかった!』という豆知識が盛りだくさんで、
得した気分になりますよね。

ワンちゃん・ネコちゃんの健康情報でも、
意外と知られていないトピックスがたくさんあります。


《フロントライン使用者が激減!》

フロントラインと言えば、世界で最も人気のあったノミ・マダニ駆除薬です。
『滴下タイプ』でありながら、ノミは24時間以内、マダニは48時間以内に
確実に駆除できる点が画期的で一世を風靡しました。
しかし、現在はノミを3時間以内、マダニを8時間以内に駆除できる
『内服タイプ』が主流です。


《予防していたのにノミ・マダニがついた!》

「ん?さっき、『〇時間以内に駆除』って言ってたな…。」と気づきましたか?
そうなんです。
ノミ・マダニの寄生を防ぐことはできません。
寄生後にどれだけ早く・確実に駆除するか!が勝負です。

市販の【医薬部外品】は、『〇時間以内に…』という次元ではなく、
『約30%の子に効果がある』というものです。
さらに『ハーブで虫よけ』は不可能なのでご注意ください!


《我が子がCMデビュー!》

『内服タイプ』の中でも最速の薬剤の一つである『シンパリカ』は、
美味しいポーク味です。
これを食べている姿をメーカーに投稿すると、
CMに出られる可能性があるそうです。
実は、この手のキャンペーンは応募が少ないため狙い目ですよ!
締め切りが近いのでお急ぎください!

シンパリカでCMデビュー!
【クリックで投稿サイトへ】

獣医師 宮澤 裕

誤食事故について

こんにちは!獣医師の五十嵐です。
皆さん、お盆休みを満喫されているでしょうか?
親戚の集まりやお祭りなど、ワンちゃん・ネコちゃんにとっても楽しいイベントが多い時期ですね!
それと同時に誤食事故が起きやすい時期でもあるんです・・・
お祭り会場に落ちていた竹串、親戚のお子さんのオモチャなどなど、この時期は特に危険がいっぱいです。

過去にアイビーではこんな誤食事故の例がありました。

マチ針
バンダナ
クリップ


せっかくの楽しいイベントが大事故にならないように、ワンちゃん・ネコちゃんの口に入るものにも今一度注意を払ってみてください。

もし!
飲み込んでしまったら、なるべく早くお連れくださいね!

【長生き準備コース】が始まります!

ワンちゃん・ネコちゃんの平均寿命が延びています。
寿命が延びることは喜ばしいことですが、シニア期の病気が増えています。
ヒトと同様に、体力・免疫力が低下してくるシニア期は、
病気の早期発見がとても重要です。
そして、環境の改善や、ご家族の適切なケアも欠かせません。

長生き準備コースのご案内

《病気の早期発見》をテーマとする第1回と、
《ご家庭でできるシニアケア》をテーマとする第2回の開催です。
この二つは表裏一体でもあり、両方を受講されるのが理想ですが、
片方のみでも得るものは多いと思います。
シニアペットと暮らす方は、ぜひお越しください!

【病気の早期発見セミナー】
8月25日(日)14~15時
講師は、アイビーの主任獣医師である五十嵐が担当します。
重い子を担当しているからこそわかる、病気の発見ポイントを伝授いたします!
※昨年実施した《病気の早期発見セミナー》とほぼ同一内容です。
 詳細はこちらから

【ご家庭でできるシニアケア】
9月8日(日)14~15時
我が子のシニア期を徹底的にサポートし、
最高の看取りを実現した獣医師・阿部が講師を担当します。
 詳細はこちらから

子犬さん、子猫さんで迎え入れた我が子も、
あっという間にシニア世代になります。
ペットと暮らす方が必ず経験する『我が子の看取り』…。

ヒトでは『終活』という言葉があるそうです。
ワンちゃん・ネコちゃんの『終活』は保護者の役割です。
私達、獣医師も『看取り』まで背負っていくのが役割です。
より良い旅立ちのために、できることはたくさんあります。
一緒に勉強しましょう!

アイビーペットクリニック 獣医師・宮澤 裕

決意表明!とがん学会のご報告

7月6日(土)、7月7日(日)はお休みをいただいてがん学会に参加してきました。
今回のがん学会では、『腫瘍』を得意とする獣医師が約830名集まったそうです。
今年のテーマは【軟部組織肉腫】でした。
腫瘍で転院されてこられる中で、最も多い腫瘍です。

21回がん学会のテーマは軟部組織肉腫

【軟部組織肉腫】には以下のような特徴があります。
・周囲に根を延ばす能力が高い
・遠隔転移は比較的まれ
・複数の腫瘍を含む『グループ名』

これらの特徴から、危険度の高い悪性腫瘍の一つでありながら、
『小さなうちに確実な手術をすれば完治が可能』なんです。
逆に、こじらせてしまうと足を切除する手術が必要になったり、
完治できなかったりします。

遭遇する頻度が高く、細かなルールが多く、
バリエーション豊富な挙動をとるため、しっかりとした知識が必要です。
今回のがん学会で知識の再整理、バッチリです!

【軟部組織肉腫】に限らず、腫瘍診療にカッコいい切り札はありません。
適切な診断ステップ、丁寧な手術前の準備、確実な手術のみです。
地道な積み重ねだけが『腫瘍』の完治につながります。
そして、治せない腫瘍の場合は、
ワンちゃん・ネコちゃんが旅立つところまで、
なるべく快適に過ごせるようにサポートすることを忘れてはいけません。
もちろん、ご家族の不安な気持ちはとても大きいはずです。

学生の頃から『腫瘍』の獣医師になると決めて特殊なトレーニングを受けていました。
私自身が『腫瘍』で愛犬・愛猫を失っています。
その頃から、ご家族も背負っていく気持ちに変わりはありません。
今回のがん学会でも、新たに気が引き締まる思いでした。

しかし、直接ではないのですが、ある病院紹介サイト
『横柄になった』とのご指摘をいただきました。
そして、その自覚がないこともご指摘いただきました。

『腫瘍』と闘うペットやご家族を背負うつもりが、できていないことを恥ずかしく思います。
今回はありがたいご指摘をいただきました。
さらに強い決意のもとに日々の診療にあたりたいと思います。
現状では残念なご指摘をいただく獣医師ですが、改善していくという決意表明です。
今後のアイビーにご期待いただけると幸いです。

獣医師 宮澤 裕

お盆はフードの流通が止まります!

今回は、《健康情報》なしですが、重要なご案内です。

お盆は各メーカーさんがお休みになるため、フードやサプリの流通が止まります。
ご自宅のフードが減ってきていたらお早めにご連絡くださいね。
【フード注文用のLINE】で24時間 受付中です。

お盆のフード流通

お盆との兼ね合いで【フードの日】でお受け取り予定の方は、
通常よりも早くご連絡をお願いいたします。
 《フードの日》
  ・8月6日(火)お受け取り→7月中にご注文
  ・8月20日(火)お受け取り→8月7日(水)までにご注文

ちなみに、お盆の期間中も診察は通常通り行っています。
獣医師の診察日はアイビーHPをご確認くださいね。
  診察担当表はこちら

獣医師 宮澤 裕