Category Archives: ワンちゃん関連

梅雨のトラブル

皆さん、初めまして!今回は看護師の古川が担当させていただきます。

この時期は湿気が高く、細菌や真菌(カビ)が増殖しやすい時期です。
そこで、今回はワンちゃん、ネコちゃんに多い梅雨のトラブルについてご紹介しようと思います。

1.耳、皮膚のトラブル 
・耳
湿気が高くなることで耳の中は蒸れ、皮脂、汚れが溜まります。
細菌、真菌の増殖も活発となるため、「外耳炎」にかかりやすくなります。
耳をかいていないか、頭をふっていないか、臭いはどうか、汚れていないか、気を付けてみてあげてください。
暑い季節は痒くなる前から耳掃除をしておくと「外耳炎」の予防になります。
特に耳が垂れてるワンちゃん、耳道の狭いネコちゃん*は気をつけましょう!
 *スコティッシュ・フォールド、アメリカン・カールなど

・皮膚
耳と同じ理由で、皮膚表面も細菌や真菌が増殖しやすい時期です。
皮膚で細菌が増えると「膿皮症」という皮膚病になります。
さらに雨でお散歩にいけないストレスで、足先を噛んだり舐めたりする行動が増え、指の間に炎症が起こる子も増えています。
ネコちゃんは皮膚で真菌が増える「糸状菌症」が増えています。
これはヒトにもうつるため、注意が必要です。

掻いていないか、皮膚に赤みはないか、毛が抜けてきていないかなどをチェックしてあげてください。
シャンプーやブラッシングをして予防をしましょう。

当院は皮膚科を重点分野の1つとしている副院長がおりますので、気になることがあったらぜひ診察にいらして下さい!

2.食中毒
湿気でご飯がいたみやすくなる時期です。
食中毒の症状としては腹痛や下痢、嘔吐などがあります。
長時間、置きごはんをすることはやめましょう。
さらにご飯をいれていたお皿はしっかり洗いましょう!お水のお皿もお願いします。
ドライフードも注意が必要です。
密閉された容器で日の当たらない場所に保管してください。
ドライフードを冷蔵庫で保管するのは「カビ」の増殖を促すためNGです。

コロナの影響でご自宅にいる時間が多いと思います。
そんな時期だからこそ、ワンちゃん、ネコちゃんの体調の変化に気付けるようになったり、お手入れの時間に使ってみてください!
もし気になることがありましたら、お電話でも大丈夫ですのでご相談にいらしてくいださい。

アイビーHPに我が子のお写真を!

アイビーのHPでは、毎月1枚ずつ患者様のお写真をご紹介しています。
ぜひ、我が子のベストショットをご紹介させてください!

キリッと決め顔の子、小さな頃の懐かしい写真、お出かけなどの思い出の写真などなど。
我が子自慢をしてみませんか?
お写真とともに、我が子の性格やエピソードなどもぜひ教えてください!

ご応募いただいたお写真は必ず掲載いたします。
掲載時期はかなり先になってしまうこともありますが、アイビーHPで毎月チェックしてみてください!

【応募方法】
 1.我が子の写真をじっくり選定
 2.『フード注文用LINE』でアイビーへ送信

皆様のお写真を楽しみにしています!

獣医師 宮澤 裕

6月分の済票が返ってきました

6月に狂犬病予防接種を受け、手続き代行をご依頼いただいた方の済票と鑑札が戻ってきました。
対象は以下の方です。

 接種時期:6月
 地域:大和市、座間市
 ※6月に接種された相模原市の方は9月に戻ってくる予定です

狂犬病予防接種は義務なので、ワンちゃんと暮らす方は避けられません。
しかし、病気の治療中などの理由があるワンちゃんについては、『猶予証明』を提出することで免除されます。
体調に不安があり、接種を悩まれている方は、お気軽にご相談ください。

また、狂犬病予防接種は、『接種』だけでなく、役所へ『登録』し、鑑札を首輪などに『装着』するまでが義務とされています。
ご注意ください。

役所から帰ってきた鑑札および済票は受付で保管しています。
木曜以外であれば、昼の手術時間もお受取り可能です。
ご都合の良いタイミングでお受取りください。

獣医師 宮澤 裕

安心・安全バイオウィルが再入荷!

もう、7月です。
今年の半分が終わってしまいました…。

皆さんは、今年の最初に『今年こそ〇〇をしよう!』という目標を立てましたか?

私は、『スタッフが働きやすい環境に!』という目標をたて、今年の前半はなかなか良いペースで頑張れました。
春に加入した新スタッフも、先輩スタッフも良く頑張ってくれました。

アイビーは重い子がたくさん来院されるので、全スタッフがパワーアップすることが大切です。
今年の後半は、さらなるパワーアップが見られそうで楽しみです!


さて、収束しそうで収束しない新型コロナ。
油断せずに消毒や手洗いをしていますか?
外に出ると、ほとんどのお店で、手指消毒用のスプレー剤を置いていますね。

つい最近、『手指消毒用 希釈塩素』というスプレーを置いてある大型店舗がありました。
『塩素系漂白剤』を希釈して消毒液を作る方法が有名となりましたが、これは『物』を消毒するための消毒液です。

ご自身の手指やペットの消毒には使えないので、ご注意ください。

もちろん、アルコール系の消毒液もペットに使えません。
WEB社会の現在では、フェノール系、クレゾール系の消毒液も手に入りますが、これらはペットに使えないを通り越して『中毒』を起こします。

今回、ペットにも安全に使用できる『バイオウィル』が再入荷しました。
アイビーでも使用しており、受付カウンターにも設置しています。
ご来院の際には手指消毒にご利用ください。

ただ、院内用の大きなタンクでの流通のみのため、ご持参の容器への詰め替え販売とさせてください。
公平を期すために、形式上は1家庭3ボトルまでとします。
仮に、3ボトルご購入された翌日にまた3ボトル必要になった…場合は、必要なのであればOKとします。

【バイオウィルの300ml販売】
 ・容器をご持参いただき300mlを計量販売
 ・300mlで1000円
 ・予告なく終了します

診察以外でもワンちゃん・ネコちゃんや飼い主様の生活に貢献できれば嬉しいです。

安全にコロナ時代を乗り切りましょう!

獣医師 宮澤 裕

48分しか生存できません

外気温29℃で密閉環境に置かれたペットが生存できる時間はたった48分間という学術文献があります。

外気温29℃というと真夏ではなくても到達する気温です。
エアコンを切った車内、移動中のキャリーなど、この条件に当てはまる状況は少なくありません。

アイビーにはすでに熱中症の子が来院されています。
特に以下の条件に当てはまると【熱中症】のリスクが高まります。

『動物の要因』
・短頭種
・長毛種
・シニアペット
・若齢ペット
・肥満
・脱水

『環境の要因』
・密閉
・高温
・飲水しにくい環境

気温のアップダウンが激しく体調が不安定になっている中、食品も酸化しやすい時期です。
これらが相まって、嘔吐や下痢で来院される方が非常に多い時期です。
この嘔吐・下痢に対して適切に対応しないと【脱水症】となり、【熱中症】リスクが跳ね上がります。

都市伝説のように言われていた『嘔吐・下痢があったら絶食』というのは、獣医学的にはリスクしかありません。

また、短頭種のワンちゃんはさまざまなメカニズムから【熱中症】リスクは非常に高いです。
これはまたの機会にご説明したいと思います。

『3密』を避けるために飼い主様向けのセミナーを中止していましたが、
今月、アイビーでは《STOP!熱中症セミナー》を開催します。
以下のような『3密対策』をおこないます。
ぜひご参加ください!

アイビーの『3密対策』
・待合室の換気
・低濃度オゾン発生器で空間消毒の徹底
・スタッフの手指消毒の徹底
・参加者用の手指消毒液の設置
・講師の飛沫対策としてマイクを使用

STOP!熱中症セミナー
日時:7月26日(日)
場所:アイビー待合室
講師:アイビー獣医師
費用:無料

《WEB予約はこちら》

正しい知識が我が子を守ります。
今後も『3密対策』を徹底しつつ、飼い主様向けのセミナーを再開していきます。
ぜひご参加ください!

獣医師 宮澤 裕

《参考文献》
Gregory KJ and Macintire DK,Heat-induced illness in dogs:42 cases 1976-1993