Category Archives: ネコちゃん関連

これからの時期注意すること!

こんにちは!
今回は看護師の笹原が担当します。

最近は少しずつですが涼しい日が増えてきましたね。
ところで皆さん、わんちゃん、ねこちゃんのノミ・マダニ予防はされていますか?
実は来月の9月~10月はマダニの子供(幼ダニ)がたくさん生まれる時期なのです。
「フタトゲチマダニ」というマダニは8本足があり、秋は冬眠前に備えようと活発に活動しているのです。

マダニはわんちゃん、ねこちゃんの血を吸おうと草むらに待ち構えています。
また、マダニだけでなくノミ、蚊、ゴキブリ、ハエなどの多くの昆虫は様々な病気を運ぶ役割をしているので注意が必要です。
例えばノミが運んでくる代表的な病気は「瓜実条虫」という寄生虫です。症状としては下痢、嘔吐などがあげられます。
次にマダニが運ぶ命に関わるともいわれている恐ろしい病気があります。それは「犬バべシア症」という病気です。
感染してしまったわんちゃんは貧血、発熱、食欲不振といった症状がみられ急性の場合は黄疸、衰弱などによって死んでしまうこともあります。

そんなことにならないよう、ノミ・マダニの対策をしっかりしましょう!
マダニチェックとして、わんちゃんの場合はお散歩から帰ってきたらダニがついていないかみてあげることもおすすめです!
特にお耳や目のふち、お顔まわりについていることが多いので要注意です。
もし、マダニがついていた場合は無理にとろうとせず病院へご来院ください。
ノミ・マダニ予防をしっかりして病気にかかるリスクを減らしてあげましょう!

次回は看護師の北島が担当します。お楽しみに!

慢性腎臓病でも工夫すれば長生きできます

ネコちゃんの多くがかかる慢性腎臓病。
食欲不振、嘔吐、けいれんなどの症状を呈して、亡くなってゆく辛い病気です。
現時点ではまだ『治す』治療法はなく、『遅らせる』治療を頑張るしかありません。

しかし、上記の図のように『尿蛋白』を低く保つだけでも、生きられる期間が2.5倍近く延ばすことができます。
血液中のタンパクが腎臓を通り抜けて尿に出ていく際に、腎臓を傷めてしまうためです。

尿蛋白を減らす『セミントラ』という内服を使用します。

新型コロナウイルスの影響で、『セミントラ』の流通が止まっています。
8月に再開の予定でしたが、メーカーから年内は再開が不可能と連絡がありました。

セミントラはARBというグループのお薬であり、発売されたのは2014年です。
発売前は、ACEIというARBに近いグループのお薬を使って尿蛋白を低下させていました。
ワンちゃん・ネコちゃんの腎臓病の国際的な団体であるIRISのガイドラインでも、尿タンパクをARBまたはACEIで低下させると明示されています。

《IRISガイドライン》

セミントラを使用していたネコちゃんも、流通再開までは従来のACEIで尿タンパクを押さえながら元気に過ごしましょう!
我が家のネコさんもACEIを飲んでいます!

関連知識として、ここでいう『尿タンパク』は、通常の尿検査でいう『尿タンパク』とは計測方法が違います。
検査センターで特殊な測定をして数値化して判断します。
通常の尿検査で尿タンパクが出ていても焦る必要はありません。

また、食事やサプリでも腎臓寿命が伸ばせることが証明されています。
しかし、タイミングを間違うと逆に健康を害してしまう可能性があります。
命をつなぐためには、正しい知識が必要です。

このブログの内容も数年後には、時代遅れの内容となるはずです。
我が子を大切にする方ほど、WEBや噂の影響を受けやすいよういに思います。
我が子の『今』をもとにリアルタイムで獣医師と相談していきましょう!
アイビーの飼い主様向けセミナーは、内容を修正しながら毎年実施しています。
こちらもご活用ください!
(2020年のネコちゃんの腎臓病セミナーは12月に開催予定です。)

《アイビーの飼い主様向けセミナーはこちら》

獣医師 宮澤 裕

里親さん募集!

里親さん募集中

《更新》親子ともに里親さんがきまりました!どちらもとても良いお家に迎えられ、心から安心しています。
2020.08.18

新たに保護されたネコさん達の情報です。
二頭とも病気もなく健康なネコさんです。
気になった方はお気軽にご連絡ください!
まずはトライアルから♪
それぞれ単独でも、母子一緒でもOKです。

【お母さんちゃん】
約3歳
女の子(避妊手術済み)
3.3kg
お腹の寄生虫駆除:済
猫エイズウイルス:陰性
猫白血病ウイルス:陰性

【キジトラちゃん】
5月中旬生まれ
840g
3種混合ワクチン:済
お腹の寄生虫駆除:済
猫エイズウイルス:陰性
猫白血病ウイルス:陰性

性別:女の子
性格:おっとりで女の子っぽい性格

性格:怖がりさんですが、慣れてくると良い子です。
   アイビーでは3日目ですでに慣れ始めています。
状況:子猫たちを連れてご飯をもらいに来ていたお母さん。
   アイビーで避妊手術を実施済みです。
   抜糸が済むまでアイビーで体調の管理をしています。

悪天候が続く中、続々と保護猫さん情報が寄せられています。
一頭ずつお家が決まり、幸せな人生が始まっていきます。
少しでも気になった方は、アイビーへお気軽にご連絡をください!

獣医師 宮澤 裕

梅雨のトラブル

皆さん、初めまして!今回は看護師の古川が担当させていただきます。

この時期は湿気が高く、細菌や真菌(カビ)が増殖しやすい時期です。
そこで、今回はワンちゃん、ネコちゃんに多い梅雨のトラブルについてご紹介しようと思います。

1.耳、皮膚のトラブル 
・耳
湿気が高くなることで耳の中は蒸れ、皮脂、汚れが溜まります。
細菌、真菌の増殖も活発となるため、「外耳炎」にかかりやすくなります。
耳をかいていないか、頭をふっていないか、臭いはどうか、汚れていないか、気を付けてみてあげてください。
暑い季節は痒くなる前から耳掃除をしておくと「外耳炎」の予防になります。
特に耳が垂れてるワンちゃん、耳道の狭いネコちゃん*は気をつけましょう!
 *スコティッシュ・フォールド、アメリカン・カールなど

・皮膚
耳と同じ理由で、皮膚表面も細菌や真菌が増殖しやすい時期です。
皮膚で細菌が増えると「膿皮症」という皮膚病になります。
さらに雨でお散歩にいけないストレスで、足先を噛んだり舐めたりする行動が増え、指の間に炎症が起こる子も増えています。
ネコちゃんは皮膚で真菌が増える「糸状菌症」が増えています。
これはヒトにもうつるため、注意が必要です。

掻いていないか、皮膚に赤みはないか、毛が抜けてきていないかなどをチェックしてあげてください。
シャンプーやブラッシングをして予防をしましょう。

当院は皮膚科を重点分野の1つとしている副院長がおりますので、気になることがあったらぜひ診察にいらして下さい!

2.食中毒
湿気でご飯がいたみやすくなる時期です。
食中毒の症状としては腹痛や下痢、嘔吐などがあります。
長時間、置きごはんをすることはやめましょう。
さらにご飯をいれていたお皿はしっかり洗いましょう!お水のお皿もお願いします。
ドライフードも注意が必要です。
密閉された容器で日の当たらない場所に保管してください。
ドライフードを冷蔵庫で保管するのは「カビ」の増殖を促すためNGです。

コロナの影響でご自宅にいる時間が多いと思います。
そんな時期だからこそ、ワンちゃん、ネコちゃんの体調の変化に気付けるようになったり、お手入れの時間に使ってみてください!
もし気になることがありましたら、お電話でも大丈夫ですのでご相談にいらしてくいださい。

アイビーHPに我が子のお写真を!

アイビーのHPでは、毎月1枚ずつ患者様のお写真をご紹介しています。
ぜひ、我が子のベストショットをご紹介させてください!

キリッと決め顔の子、小さな頃の懐かしい写真、お出かけなどの思い出の写真などなど。
我が子自慢をしてみませんか?
お写真とともに、我が子の性格やエピソードなどもぜひ教えてください!

ご応募いただいたお写真は必ず掲載いたします。
掲載時期はかなり先になってしまうこともありますが、アイビーHPで毎月チェックしてみてください!

【応募方法】
 1.我が子の写真をじっくり選定
 2.『フード注文用LINE』でアイビーへ送信

皆様のお写真を楽しみにしています!

獣医師 宮澤 裕