こんにちは!今週は獣医師の阿部が担当します。
今月から健康診断のシニアキャンペーンが始まりました。
シニアキャンペーンでは血液検査により全身臓器のチェックに加え、心臓または腎臓(または両方)の異常を検査します。更にここに尿比重検査が加わっています。
もしかしたらみなさんの中に、なんで血液検査だけでなく尿検査も?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
実は血液検査と尿比重検査の両方を行うことで発見できる病気がいくつもあります。
今日は代表的な病気について紹介していきたいと思います。
尿比重が低くなること、つまりおしっこが薄くなることで診断できる代表的な病気には以下のようなものがあります。
《腎不全》
不可逆的に腎臓の機能が低下していく病気です。食欲がなくなる、嘔吐するなどの症状がみられることがあります。
《クッシング症候群(ワンちゃん)》
副腎皮質ホルモンが過剰になる病気です。お腹周りが膨れるなどの症状がみられることがあります。
《甲状腺機能亢進症(ネコちゃん)》
甲状腺ホルモンが過剰になる病気です。よく食べるのに痩せていくといった症状がみられることがあります。
《子宮蓄膿症(避妊手術を受けていないワンちゃん・ネコちゃん)》
子宮に細菌感染が起こる病気です。一般に元気・食欲の低下を伴います。
以上のように尿比重から診断できる病気はいくつもあります。
うちの子、水を飲む量が増えてきたかも、、、そんな時には健康診断もかねてシニアキャンペーンをうけてみてはどうでしょうか?