自然派フードの代表として数年前に日本に導入されてきた『ブルーバッファロー』をご存知でしょうか。
ペットのための《無添加でグレインフリー》のフードが基本コンセプトでした。
アメリカの意識の高い層で大流行し、話題となりました。
昨年のうちに、すでに日本からの撤退が始まっていましたが、いよいよ完全に日本から撤退すると販売元から連絡がありました。
日本から『撤退』・・・アメリカでは販売が続くのか?
という気になる表現ですが、『撤退』の理由についてはわかりません。
2019年にFDAから『グレインフリーフードで心筋症になる可能性がある』という発表がありましたが、これも関係があるかもしれません。
野生の肉食動物は『グレイン(穀物)』を食べないというイメージから、『グレインフリー』がペットに良いという偏見があるようです。
野生の肉食動物は、草食動物の内臓を食べるときに、消化管内で消化された『グレイン(穀物)』を食べて食物繊維を摂取します。
医学的に『グレインフリー』が健康に良いという根拠はありません。
ペットを想うあまり、『ナチュラル』『無添加』など間違ったフード選びが広がっています。
いずれにせよ、ブルーバッファローが撤退する真の理由はわかりませんが、ご使用になられている方は、次に食べるフードの選定を始めなければなりません。
アイビーの獣医師・看護師は『フードマイスター』および『フードアドバイザー』の認定を取得しています。
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獣医師 宮澤 裕