皆さん、こんにちは!今回は看護師の古川が担当させていただきます。
今回から私のブログでは数回にわたって「猫の問題行動」の予防や対応について紹介させていただきます。
今回はまず「猫」という動物について改めて紹介しようと思います。
①猫の起源
現在、お家で飼われているイエネコは約1万年前から人の生活圏に入り込んで家畜化された動物です。祖先はリビアヤマネコという動物です。
昔、穀物倉庫などに現れるネズミなどを狩るために、猫は人間の生活圏に頻繁に足を踏み入れるようになりました。
倉庫に住み着くようになり、肉食である猫は穀物に手を出す心配がなく、穀物を食い荒らすネズミなどの害虫・害獣を駆除してくれる番人としての役割を期待されるようになりました。
半野良のようなかたちで長い年月にわたり人と共生しつづけ、人に対して寛容である性質のものが生き残って家畜化されたようです。
最近の猫はさらに他種への耐性ができ、社会性・協調性が上がってきています。
②猫は夜行性ではない?
猫は夜行性で単独生活をする動物だと考えられていらっしゃる飼主様が多いと思いますが、しかし猫という動物は薄明薄暮性の動物です。
薄明薄暮性とは、早朝と夕暮れの時間帯に多く活動する動物のことです。夜行性ではないので日中のほうが夜間よりも1.4倍も活動します。
ちなみに犬は昼行性動物です!
③猫は警戒心が強く、デリケート
猫は縄張り意識が高いため、警戒心が強く様々な刺激に敏感な動物です。猫にとって安心・安全な場所に何か事情があって近づけなかったり、何者かによって縄張りを荒らされると猫は強いストレスを感じてしまいます。
④猫は高いところが好き
行動的な特性としては猫は上下運動が好きです。なので完全室内飼いの猫ではそれができるような高いところを用意しなければなりません。登っても安全な場所、登って何かを落としても問題のない環境整備が必要です。
⑤猫はキレイ好き
自身の体を舐め、汚れやほこりを落として皮膚を清潔に保ったり、トイレでは排泄物に砂をかぶせて隠す習性があります。
もともと単独で行動する動物ですので、自分の隠れている場所を気づかれないようにするためにニオイを消し、また病気にかからないよう清潔に保っています。
次回の私の担当回では「猫の問題行動」の予防や対応についてご紹介します。
来週は看護師の高木が担当します。お楽しみに!