皆さん、こんにちは!看護師の古川です。
前回の私のブログでは、猫の習性についてご紹介しました。
今回は猫をこれから迎える人向けの、猫が快適に暮らせるために用意しておいたほうが良いグッズを紹介しようと思います。
もうすでに猫を飼っていらっしゃる方は、改めて家の中が猫にとって住みやすい環境か見つめなおしてみましょう。
・トイレ
少なくとも「飼っている猫の数+1個」を用意し、それぞれ離しましょう。
排尿用と排便用を使い分ける猫がいたり、複数頭飼育している場合はトイレに関するストレスがたまりやすくなるので、このルールを守りましょう。
サイズは猫の体長の1.5倍ほどあるのが理想です。
トイレの砂は無臭で粒が細かい砂状が最適です。深さは3cm以上、トイレに敷いておきましょう。
猫によっては好みが違うので、最初は数種類の砂を試すのがおすすめです。
そして、砂の種類を一度決めたら、変えないことが重要です。
・キャリーバッグ
プラスチック製で上下がわかれるタイプが理想です。
キャリーの前と上の2ヶ所にとびらがついていると、キャリーから出す際に時間をかけずに済むため、緊張が高まる前に出してあげられるので、猫のストレスが減ります。
全部の扉を開けて室内に置き、自由に出入りさせておけば、外出のときに入るのを嫌がらなくなります。
中にフードやおやつを置くのもおすすめです。
・爪とぎ用具
垂直と水平、どのように置くかは猫の好みがわかれます。
なので最初は両方置くか、壁に貼り付けもでき、そのまま床にも置ける板状ものを置くのもおすすめです。
・おもちゃ
一緒に遊べるもの(猫じゃらしなど)と、猫がひとり遊びできるもの(ボールなど)を両方用意しましょう。
誤飲事故を防ぐために、遊び終わったら片付けることを忘れずに。
・食器
「飼っている猫の数+1」以上を用意し、それぞれ離しましょう。
複数の場所に置くことで、獲物を探し出して食べる、という猫の本来をまねた食べ方ができるそうです。
器の材質、サイズについては猫の好みがわかれます。
サイズについては、ヒゲが器にあたらないような、平たく大き目の食器がお勧めです!
・ベット
のびのびと寝ることができるもの、ちょうど体が収まるくらいの少し小さめのもの、屋根がついているものなど数種類用意しましょう。
市販品でなくとも、段ボール箱などでも代用できます。
・キャットタワー
行動的な特性として猫は上下運動が好きな動物です。ですので部屋の広さに余裕がある場合はおすすめです。
棚などの家具と組み合わせて登れるようにしてあげるのも良いでしょう。
・お手入れ道具
爪切りにも種類があり、年齢や爪の状態からその猫に合わせて選ぶようにしましょう。
子猫でしたら、爪が柔らかいのでハサミタイプがおすすめで、爪切りになれていない人にも使いやすい爪切りです。
ブラシにも数種類あり、その猫に合わせる必要があります。
例えば短毛種でしたらラバーブラシ、長毛種でしたらスリッカーブラシ、ピンブラシ、コームが必要となります。
爪切りとブラシについて紹介しましたが、猫は生ませたばかりの頃は母猫に体をなめてもらい、身体を清潔に保っていました。
なのでいきなり道具やブラシや爪切りを使ってしまうと、怖いと感じてしまいます。
怖いと感じさせないためには、慣れさせていくことが必要です。
慣れさせ方については、今後の私のブログで紹介しようと思います。
・ケージ
猫にとって安全な場所で安心してすごしてもらい、ストレスなく新しい環境に慣れてもらうために、猫用のお部屋、もしくはケージを用意するといいでしょう。
ケージからでて生活するようになっても、ケージとその周囲が猫の縄張りになるので、設置場所には注意しましょう。
3段ケージが一番おすすめなタイプで、家になれるまでの間、ケージの中だけで生活するなら、1階にトイレ、2階にフードや水、3階にベットを置くのが一般的です。
・猫用フェロモン剤(フェリウェイ)
猫は額からフェイシャルフェロモンという縄張りなどを残すフェロモンがでるのですが、
そのフェイシャルフェロモンの中でもF3と呼ばれているものは、猫がその場所へ自分の顔をこすりつけることで、その場所への安心感、親しみを与えてくれるといわれています。
このF3を人工的に作った製品がフェリウェイです。
フェリウェイは当院では通常の半額で購入できます。
スプレータイプもありますが、おすすめなのが拡散タイプです。F3が部屋に充満することにより、安心感を与えることができ、新しい環境に慣れさせてくれます。
次回も私の回では猫の問題行動に対する予防や解決策について紹介しようと思います。