椎間板ヘルニア

こんにちは!獣医師の五十嵐です。
急に暑くなってきて、人も動物もばててしまいそうですね。
熱中症が怖い季節なので、自分のためにもわが子のためにも、我慢せずにクーラーをいれましょう。

さて、今回は脊髄疾患の有名どころ、椎間板ヘルニアをご紹介します。
背骨と背骨がぶつかり合わないようにクッションの役割をしているのが椎間板です。
椎間板ヘルニアは、このクッションの部分が飛び出してしまっている状態のことを言います。

症状は、急に痛がって動けなくなったり、足を引きずるようになってしまったり、最悪の場合命にかかわることもあります。
シニアに多いと思われている方も多いですが、若い子にもかなりみられます。
特に活発で、ジャンプや階段の上り下りなどを激しくしているような子は要注意です!
また、ご家族の抱っこの仕方にも注意が必要です。
人間の赤ちゃんのようなたて抱っこや、背中を下にした抱っこ、上半身だけを持つような抱っこはNGです!!

日常生活で上記の点を気を付けるだけでも、発症のリスクは軽減できます。
椎間板ヘルニアと聞くとたかが腰痛というようにとらえてしまう方もいますが、最悪の場合命にかかわる怖い病気です。
日ごろから気を付けることでわが子の健康を守れるのであれば、それに越したことはないですよね。
なりやすい犬種はあるものの、どんな犬種でも起こりえます。(猫ちゃんも稀ですが報告はあります。)
他人事と思わずに、一度わが子の運動の程度と普段の抱っこの仕方を見直してみましょう!