おうち時間が増えると誤食が増える!?

新型コロナが蔓延してから『3密』『おうちじかん』など、新しい生活様式へ変わってきました。
その影響か、ワンちゃん・ネコちゃんの【誤食事故】が大変増えています。
普段から気を付けていても、ペット達はたった一回の油断を見逃しません。

代表的なパターンをご紹介しますので、我が子の『誤食防止』に活かしましょう。

今回は【パターン1:レントゲン画像で見えるもの】です。

レントゲン撮影では金属や石などの『固いもの』はくっきり見えます。
これらが消化管内にあることは診断に苦慮することはありません。
これらを内視鏡で摘出したり、開腹手術で摘出したりします。

飲み込んでしまった!とすぐにご来院いただくと、開腹せずに内視鏡で済む可能性が高まります!

咬みちぎった電気ケーブル
金属製のワッシャー
飼主様にもわからないナゾの異物
大量の石

しかし、「金属」や「石」を誤食した子が、他の何かを誤食していない保証はありません。
レントゲン画像で「みえない何か」が消化管内にあれば、「見えるものだけ」摘出しても意味がありません。
「みえない何か」がないか、エコーなどを駆使して見極めてから摘出します。

繰り返しになりますが、飲み込んでしまった!とすぐにご来院いただくと、開腹せずに内視鏡で済む可能性が高まります!

次回は「レントゲン画像ではみえない何か」を誤食したパターンをご紹介します。

獣医師 宮澤 裕