Category Archives: ワンちゃん関連

関節症で生存期間が変わる!?

7歳以上のワンちゃん・ネコちゃんの約70%が【関節症】を持っていると報告されています。
もちろん、加齢とともにその発生率と重症度は進行します。

しかし、我が子の【関節症】に気づいていない方が非常に多いことが問題です。
大学病院の整形外科に受診されたワンちゃんのうち、
ご家族が我が子の異変に気付いていた割合が報告されました。

《飼主様が愛犬の関節症に気づいていた割合》
 変形性関節症…50.7%
 変形性脊椎症…7.6%

この報告で重要なのは、『大学病院を受診した方』が母集団ということです。
我が子のために大学病院まで行く気合の入った飼い主様でも、
愛犬の関節症には、なかなか気づけません。

そして、【関節症】は痛いだけではなく、生存期間も変わることが知られています。
【関節症】を無治療で過ごした場合、”生存期間が約3年も短縮”するんです。
しかも、治療した子も無治療の子も『死因』自体は同じでした。
つまり、関節が痛くて運動量が減ることで、体力や免疫力が低下し、
同じ病気にかかった時に進行が速いのではないかという結論に至ります。

ヒトも歩行に問題が生じて運動量が減ると、脳への血流が減ることで、
認知症の発症率が上がることが知られています。

愛犬の【関節症】に気づくための簡単なコツがあります。
【関節症】の発見のコツと、予防のコツは次回ご紹介したいと思います。

LINEで送信した問題の正解は下記の通りです!
第1問:我が子の関節症に気づいている飼い主様の割合は?
 解答:②50%(脊椎症は約8%)
第2問:関節症を治療すると生存期間が〇〇伸びる?
 解答:③3年延びる!!

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獣医師 宮澤 裕

「秋の植物に注意!ワンちゃん編」

こんにちは、今回は看護師の北島が担当します。
「秋の植物に注意!ワンちゃん編」についてご紹介させていただきます!
秋になり涼しく快適な気温になりましたね!
公園などに外出する頻度も多くなるのではないでしょうか?
以前、私の親戚のワンちゃんが毒草を誤って食べてしまい、とても危険な目に遭いました。

クリスマスに人気のポインセチアです。
皆さんの愛犬ちゃんが怖い思いをする前に、公園や道に咲いている危険な植物をご紹介します。

・イガグリ(栗のトゲ)

秋に美味しい栗ですが、お散歩コースにイガグリは落ちていませんか?
好奇心旺盛なワンちゃんは、くわえて遊んでお口や鼻をトゲで刺してしまう子がいます。
傷口から細菌が化膿して重症になってしまう可能性もありますので、見つけたら避けてあげて下さいね。

・キノコ類
山や公園、植え込み等の至る所にひょっこりと生えているキノコ達。
人間でもバーベキューで焼いて食べてしまって病院へというニュースが流れます。
ワンちゃんにも危険です、キノコが生えていたら興味を持つ前に離れましょう。

・彼岸花(ヒガンバナ)
道路や公園など色々な場所で咲く、印象的な真っ赤な花です。
かなり毒性が強く、特に茎と球根には特に注意してください。
症状としては、体の麻痺や下痢、嘔吐を引き起こし、死に至るケースもあるそうです。

・イチョウ(銀杏の実)
黄色の落ち葉と一緒に落ちている、独特な匂いの木の実も毒があります。
人間も多くを取りすぎると中毒症状を引き起こします。ワンちゃんも同様です。
食後半日以内に、嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、呼吸困難、意識混濁などの症状を引き起こし、最悪の場合は死に至るケースもあります。
個体差によりますが、小型犬は1粒食べただけでも危険性があるそうです。
また、熱に強い毒性のため、生食も加熱食も変わりないみたいです。

実は6月ごろに大和市の泉の森と深見歴史の森で、「カエンダケ」というキノコが発見されました。

見た目は面白いのですが、人間が誤って食べてしまうと死に至る危険性があり、触れるだけでも皮膚の炎症を引き起こします。ワンちゃんにもかなり危険なキノコになります。

発見しても触らずに、その場から離れてくださいね!
泉の森は、自然に囲まれていてお散歩にとても良いところです!
毒草のほかにも、ノミやダニ、蚊の対策を忘れずに楽しんでくださいね!

健康に見えるネコさんも皮膚病かも!?

ネコさんに多い皮膚病の1つに【皮膚糸状菌症】が挙げられます。
特に免疫力の低い子猫さんやシニア猫さんに多くみられます。

『糸状菌』は本来は土壌にいるカビの一種ですが、動物の皮膚で繁殖します。
つまり、『みずむし』と同類の皮膚病です。
ネコさんだけでなく、ワンちゃんやヒトにも感染する『人と動物の共通感染症』の1つです。

以前から室内ネコで発症することに違和感を持っていたのですが、
無症状のネコさんも、体毛に『糸状菌』を持っているようです。

しかも長毛種の方がその保有率が段違いに高いことがわかりました。
毛量が多く、『糸状菌』の胞子がからまって残ってしまうのでしょうね。

無症状の猫さんの糸状菌の保有率

しかも、『糸状菌』を保有しているネコさんと、保有していないネコさんでは、
血液検査にも違いが認められたようです。
『糸状菌』を保有しているネコさんの方が、血液の濃度がやや低く(ごく軽度の貧血)、
白血球が多いことがわかりました。
白血球が多いというのは、炎症が起きている、
または身体的なストレスがかかっていることを意味します。

無症状であっても、『糸状菌』を保有していると体に負担がかかるようですね。
しかし、これらの変化はごく軽度であり、いかなる疾患でも起こりうるレベルなので、
【皮膚糸状菌症】の診断には使えません。

【皮膚糸状菌症】の診断は、他の皮膚病を除外して、その後に『糸状菌』を検出して初めて確定します。
つまり、皮膚科を得意とする獣医師でも、複数回の皮膚検査を行うのがセオリーです。

今回の結論は、『こんな症状をみつけたら要注意!』ではなく、
健康に見える猫さんも糸状菌を保有している可能性があるので、
『普段からブラッシングして胞子を除去しておきましょう!』となります!
特にブラッシングの大変な長毛のネコさんこそ、ブラッシングを頑張りましょう!

《参考文献はこちらをクリック》
2020 Comparison of subclinical dermatophyte infection in short- and long-haired cats

獣医師 宮澤 裕

ついに復活!病気の子も安心の投薬オヤツ♪

ペットの寿命が延びるとともに、心臓病や腎臓病など、長期的にお薬を服用しなければならない子が増えています。

毎日の投薬が大変・・・。
という方は少なくありません。

しかし、病気の種類によっては美味しいオヤツでお薬をごまかすことができません。
例1)食物アレルギー
 オヤツを食べると症状が出てしまう!
例2)腎臓病・心臓病
 オヤツは塩分量が多く、病気を悪化させてしまう!
例3)尿石症・膀胱結石・腎結石
 一般的な食品はミネラル過剰の原因となり、結晶・結石が悪化してしまう!

これらを解決するスーパー投薬オヤツである《ペティッツ投薬補助トリーツ》の流通が再開しました。
新型コロナ騒動でかなりの長期間にわたって手に入らず、困っていた方も多いですね。

このオヤツの凄いところは、食物アレルギーを起こさない!塩分量が少ない!尿石症も悪化させない!と万能なところです。
柔らかいので、錠剤をくるっと包んで美味しく投薬できます。
味もチキン味で、ワンちゃんに好評です♪

そうなんです、弱点はネコちゃん用がないという点だけです。
次回のオヤツ情報局では、ネコちゃん用スーパー投薬オヤツをご紹介します!

宮澤 裕

与えてはいけない食べ物について

皆さん、初めまして!
今回は看護師の古本が担当させていただきます。

突然ですが、皆さんはワンちゃん・ネコちゃんに与えてはいけない食べ物をご存知でしょうか?
今回は、ワンちゃん・ネコちゃんが食べてしまうと危険な食べ物をいくつかご紹介します。

・ネギ類
タマネギ中毒と言われることが多いですが、タマネギに限らず、ネギ、ニラ、ニンニクにも同じ中毒成分があります。
ワンちゃん・ネコちゃんが食べてしまうと、血尿や嘔吐、下痢などを起こします。
加熱しても毒性はなくならないので、ネギやタマネギなどが入ったハンバーグやすき焼きなどには要注意です!

・チョコレート
チョコレートやココアに含まれるテオブロミンという成分が中毒を起こします。
板状のチョコレートよりも、クリーム状のチョコレートの方がテオブロミン濃度が高く、中毒を起こしやすいことが知られています。
つまり、板チョコよりもチョコレートケーキのほうが危険度が高いです。
中毒を起こすと、あえぎ、痙攣、下痢、嘔吐などの症状がみられます。

・キシリトール
人では歯の健康維持に利用されていますが、ワンちゃん・ネコちゃんでは運動失調や痙攣を伴う重度の低血糖を引き起こします。

・ブドウ、レーズン
原因は明確にはなっていませんが、ワンちゃん・ネコちゃんが食べると、腎不全を起こす場合があります。
食べてしまった場合、すぐであれば治療法がありますが、時間が経ってしまうと効果的な治療法もありません。

・アボカド
ワンちゃん・ネコちゃんには有害であり、食べると嘔吐、下痢などの症状がみられます。

今回は、人にとっては問題のない食べ物でも、ワンちゃん・ネコちゃんには害となってしまう食べ物をいくつかご紹介しました。
重症化してしまうと、命を落とす危険性もあります。
日頃からワンちゃん・ネコちゃんがこれらの食べ物を食べてしまうことがないよう注意しましょう!
間違って食べてしまったときには、体内に吸収される前に対処することが最大のポイントです。

万が一、食べてしまった!という場合には、『症状がないから様子をみよう』と考えずに、すぐにご連絡くださいね。