Category Archives: 病気のご案内

日本は『感染症パラダイス!』

日本では、他の先進国とは異なり、ワンちゃん・ネコちゃんのワクチンの接種率が非常に低いことが問題となっています。

《 ワクチン接種率が75%》を超えていない場合、
感染症が流行しやすいことは『シャルル・ニコル(Charles Nicolle)の法則』として有名です。
つまり、日本のペット界は発展途上国のように『感染症パラダイス』状態なんです。

2015年の『伴侶動物ワクチン懇話会』の調査でも、
『ワクチンで予防できる感染症』にかかっている子がたくさんいることがわかっています。

特にネコちゃんの場合、『うちの子は外出しないから…』という誤解が多いです。

もちろん外ネコちゃんの方が感染症は多いのですが、完全室内飼育でも感染症にかかります。
ヒトも、家から一歩も出ないで生活していても風邪をひきますよね?

しかし、ワクチンで副作用が出てしまう子や、病気で体調が不安定な子にとって、ワクチンの不安もあると思います。

そこで!

『昨年のワクチンの効果がどのくらい残っているのか』を測定してしまうことも方法です。
ワクチンの効果が残っていれば、今年は打たなくても問題ありません。

《ワクチン検査》は「免疫力を保つこと」と「ワクチンをお休みすること」の両立のための新しい取り組みです。

メリット・デメリットをよく知っていただくために、
《ワクチン検査》の勉強会を行います。

シニアのワンちゃん・ネコちゃん、病気と闘っている子、アレルギーが出てしまう子などは、ぜひお越しください!

【ワクチン検査 説明会】

獣医師 宮澤 裕

安心のフィラリア予防注射!

ヒトだけでなく、ワンちゃん・ネコちゃんにもいろいろな体質があります。
『食物アレルギー』や『アトピー』がイメージしやすいと思います。

私は3つのアレルギーがあります。
最も困るのが『手術用の手袋』のアレルギーです…。
若い頃は平気でしたが、手術数が多いこともありアレルギーとなってしまいました…。
手術後は手の甲が真っ赤になります。

個人的には2つ目も困っているのですが『蚊』に刺されると広範囲に腫れて、熱が出ます…。
意外と繊細な体質のようです。

入院室は冬も暖かいためか、アイビーでは冬も蚊が出ることがあります。
先週も院内で蚊に刺され、大変な目にありました。

ワンちゃん・ネコちゃんは蚊に刺されることで【フィラリア】に感染します。
従来は蚊の出る季節に合わせて5~12月が【フィラリア症】の予防期間とされていました。

生活環境や、暖かい地域へのお出かけなどがある場合は、予防期間を長くする必要があります。
また、毎月の投薬を忘れがちな方は【フィラリア症の予防注射】がオススメです。

1回の注射で12カ月の効き目なのでとても安心です。
しかし、内服タイプや滴下タイプのような、複合的な効果はありません。
ご家庭の環境や、ご家族の方針に合わせて選んであげてくださいね。
 ※【フィラリア症の予防注射】はワンちゃんのみです
興味のある方は、お気軽にご相談ください!

フィラリア症の予防注射の詳細はこちら

ネコちゃんもフィラリア症予防は必要です

獣医師 宮澤 裕

アナフィラキシーショックについて

こんにちは。獣医師の原です。

先日の日曜日にお休みをいただき、セミナーに行ってきました。
ためになることばかりで非常に楽しいセミナーでした。
内容は救急症例に関することが多く、特に『アナフィラキシーショック』が中心でした。
そこで今回はアナフィラキシーショックについてお話ししたいと思います。

アナフィラキシーショックとは、何かに反応して症状をおこすアレルギー反応の一種です。
ワクチンや食べもの、植物、ハチなどが原因になり、急性に症状が出るのが特徴です(多くが30分以内に症状が出ます)。

症状として 循環器症状・・・低血圧、虚脱、粘膜蒼白など
      呼吸器症状・・・呼吸困難など
      消化器症状・・・嘔吐、下痢など
      皮膚症状・・・・顔の腫れや赤み

などがあります。
早く出る症状ほどリスクが高く、最悪の場合は命を落とすこともあります。
症状が出た場合、注射や点滴による治療が基本となります。
少しでも上記の症状に当てはまるなと感じた場合は、病院に連れてきてください!

この写真をご覧ください。

この写真はアイビーでワクチンを打つ際、必ずお見せしている写真です。
ワクチンのアレルギーでお顔が腫れているダックスさんです。
(左が打つ前、右が打った後です)
この症状はムーンフェイスといわれる、ワクチン接種から数時間で出る症状です。
半日以上たってから出ることもあるため、ワクチンを打った日は激しい運動やシャンプーは控えましょう。

ちなみに・・・
アイビーでワクチンを打った際、上記のようなアナフィラキシーショックやムーンフェイスが出た際は無料で治療させていただきます。
安心してワクチンを打ちに来てください!

ネコちゃんとおしっこの関係

こんにちは。今週は獣医師の遠洞が担当します。

今回はネコちゃんのおしっこの病気についてお話をしようと思います。

実は、ネコちゃんのおしっこトラブルは『猫下部尿路疾患:FLUTD』と名前がつくほど、よくみられるトラブルです。
ネコちゃん達は元々砂漠に住んでいたので、少量のお水でも生きていくことができる動物です。
水を飲むことが少なく、濃いおしっこをするネコちゃんは泌尿器トラブルがつきものなのです。

冬はとくに寒くなり、水分量がさらに減るのでおしっこトラブルが格段に増えます。
「トイレに何度も駆け込む・・・」「尿が出ていない!」
そんな様子があったらすぐ病院へ!
中には、緊急疾患も含まれます。
これからの寒い時期は、特に要注意です!

日頃から良質なご飯を食べることも、とっても重要な対策です。
オススメのご飯もたくさん用意しているので、いつでもご相談ください♪

そして、きれい好きなネコちゃんには常に清潔なトイレを用意してあげましょう!
キーポイントは
*トイレの数はネコちゃんの頭数+1
*匂いがこもらない開放的なおトイレ
*静かな場所
です!
我が家の“りんたろうくん”も、おトイレには細心の注意を払っています!

 

ネコちゃんの健診キャンペーンも今月で終了となります。
『健診』だからこそ、割引価格のキャンペーンを上手くご活用ください!

詳細はこちらから

 

 

『輸血ドナー登録』にご協力ください!

こんにちは!今週は看護師の清水が担当いたします!

気温が下がり風邪をひきやすい季節になりましたが、皆様はお元気にお過ごしでしょうか?
(まさに院長が風邪をひいています!)

最近、輸血が必要な子が多くご来院しています。
10歳未満のわんちゃん・ねこちゃんでドナーとなってくれる子を募集しております。
人間には血液バンクがありますが、実はわんちゃん・ねこちゃんにはありません。

もしかしたら明日、我が子に輸血が必要になるかもしれません。
助け合いの輪が広がるように、ご協力をお願いいたします!

ご協力いただける場合は、アイビーまでお電話ください!
供血していただく際の流れや、ドナー登録者へのお礼はアイビーHPをご覧ください。

TEL:046-211-7167