Monthly Archives: 11月 2019

豚コレラから学ぶ

豚コレラとペットの関係

『豚コレラ』というウイルス感染症が国内の養豚業界で流行しています。
※『豚コレラ』と『アフリカ豚コレラ』は別の病気です。

ヒトの食べる食肉になるため、豚コレラワクチンを打たずに感染した豚を殺処分することで流行を止めようとしたものの、収拾がつかずどんどん広がっています。

豚コレラウイルスは、豚とイノシシの体内で増殖するため、感染した動物だけ殺処分にすれば何とかなるはずですが…なぜ感染が拡大しているのでしょうか。

豚とイノシシ以外の野生動物の体内では豚コレラは増殖しません。
しかし、野生動物がウイルスを『運ぶ』役割を果たしているために、感染が拡大しています。
産業動物の獣医師はとても苦労しているようです。
 豚コレラについては農林水産省のHPをご参照ください

私たち小動物臨床の獣医師としては、今回のトラブルは他人ごとではありません。
日本のワンちゃん・ネコちゃんのワクチン接種率は先進国の中で最も低いことがわかっています。

《狂犬病について考える》

仮に、『狂犬病』が国内に入ってきた場合に、豚コレラと同じように広く拡大します。
豚コレラも日本では2007年から発生のない『清浄国』でした。
しかし2018年から国内での発生が確認され、たった1年で爆発的に拡大しています。

ちなみに『狂犬病』はすべての哺乳類に感染し、急激に命を奪う恐ろしい感染症です。

豚コレラの感染がさらに拡大すると・・・豚肉の価格が高騰していきます。
狂犬病が日本に入ってくると・・・動物だけでなくヒトも含めたあらゆる哺乳類が大量に死んでしまいます。
そもそも、狂犬病に感染した動物は殺処分となります。
ワンちゃん・ネコちゃんと暮らす私たちにとって、狂犬病は『今』は日本にないだけで豚コレラよりも怖い感染症なんです。

《混合ワクチンについて考える》

さらに、混合ワクチンで予防している感染症は、すでに国内に蔓延しています。
日本はワクチン接種率が低いため『集団免疫』は期待できません。
『我が子を守る』という目的で、毎年確実にワクチンを打ちましょう。

ワクチン接種が望ましくないワンちゃん・ネコちゃんは、ワクチン検査で免疫力を高く維持できていることを確認しましょう。
 ※ワクチン検査についてはこちら

豚肉の価格も心配ですが、我が子のワクチンも重要ですよ!

獣医師 宮澤 裕

子猫さんの里親さんを募集中!

性別情報、健康情報を追記しました。(2019.11.08)
全ての子猫さんのお家が決まりました!(2019.11.10)

アイビーの近所で子猫さん達が保護されました。
保護時は少し弱っていましたが、現在はご飯をモリモリ食べて元気いっぱいです!

里親さんとなってくださる方を募集しています。
現在、アイビーで元気に成長中です。
成長とともに性別は再確認します。
興味のある方は、お気軽にご連絡ください!

全員がエイズウイルス、白血病ウイルス陰性でした!
体が小さくて性別の判定が難しい子もいますが、
みな日に日に元気が増しています!

①テアシシロくん(仮)
【お家が決まりました!】
おそらく男の子
猫エイズウイルス(-)
猫白血病ウイルス(-)

②クビシロちゃん(仮)
【お家が決まりました!】
おそらく女の子
猫エイズウイルス(-)
猫白血病ウイルス(-)

③カラダシロちゃん(仮)
【お家が決まりました!】
おそらく女の子
猫エイズウイルス(-)
猫白血病ウイルス(-)

とっても元気で仲良し兄弟です。
競うようにみんなでご飯を食べて、みんなで一気に爆睡しています♪
大切にしてくださるご家庭を待っています。
素敵な出会いとなること間違いなしです!

獣医師 宮澤 裕

アイビーどうぶつ園!

今回のブログ担当は高木です!

実は病院の中に野生動物がいるのはご存知でしょうか?

待合室はもちろん、診察室の中にもいます!

お時間があるときにぜひ探してみてください!

さらに!アイビーではトリミングをはじめました♪
トリマーさんが可愛く仕上げてくれます!

普段通っている美容室でお断りされた患者さんや、皮膚の治療の一環としてお受けしております。
上記の事情があり、お困りの方は一度病院にご相談下さい。

以上、高木のお知らせでした!

トリミングはじまりました!

トリミングサービスが始まりました

皮膚科を得意とするアイビーペットクリニックは、次のステージに進みました!

以前から、『トリミングをしてほしい』というご要望はとても多かったのですが、 凄腕のトリマーさんを獲得したため、皮膚科治療の選択肢が増えました!

プロが薬用シャンプーをすることで、ご自宅でのシャンプーよりも効果が期待できます。
また、健康面に問題があり、一般的なサロンで断られてしまった方も安心してシャンプーやカットを受けることができます。

しかし、受け入れ可能な患者様に限りがあるため、現時点では『アイビーの患者様』の中でも以下の患者様に制限させていただいています。

【トリミング可能な患者様】
1.皮膚科治療の一環として必要な方
2.健康上の問題で、一般的なトリミングサロンでは断られてしまう方

興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!

獣医師 宮澤 裕