Daily Archives: 2020年5月17日

新型コロナを徹底消毒!

アイビーも当初はスタッフ用のマスクの確保が大変でしたが、最近は少しずつ流通が復帰しているように感じます。

そして、『消毒界の期待の星』のバイオウィルも流通が復帰し始めています。
 ※ご家庭用の300mlサイズの製品はまだ流通していません。

ご来院された方、スタッフ、入院の子達のための院内用のバイオウィルに少し余裕ができました。
下記のようにご希望の方には『詰め替え販売』という形ではありますが、バイオウィルをご提供できます。
ご希望の方は、ペットボトルでも大丈夫なので、容器をご持参ください。

【バイオウィルの300ml販売】
 ・容器をご持参いただき300mlを計量販売
 ・300mlあたり1000円
 ・1家庭3つまで
 ・予告なく終了します

まだ消毒用のアルコールは流通が少なく、手に入りにくい状況かと思います。
ペットや食器にかけても安全な消毒液です。

私も外出するときはアトマイザーに小分けしたバイオウィルを持ち歩き、家族全員の手にシュッシュしています。
アイビースタッフも学会に参加する際には、全員がバイオウィル・アトマイザーを携帯していました。

飼い主様が健康で過ごすことが、ワンちゃん・ネコちゃんの生活の基盤となります。
手肌に優しくお勧めです!

獣医師 宮澤 裕

新型コロナが猫さんにも感染?

先日、『新型コロナウイルスが猫から猫に感染する』という報告がありました。
この報告には注意が必要なので、ご紹介させていただきます。

この研究は、『猫に感染させたら猫の体内でウイルスが増殖した』という実験的なものです。
しかも『発熱などの症状は示さなかった』という結果です。
現実的な環境でもネコさんに感染するのか?という点が重要です。

関連するであろう情報を列挙します。

1.ペットからヒトに感染するか

現時点で、世界で400万人を超える感染者が発生している中で、感染者(ヒト)からワンちゃん・ネコちゃんに感染したかもしれないという報告が数例のみあります。
しかし、『ペットが発症した』または、『ペットからヒトへ感染した』という報告はありません。

参考)厚生労働省『新型コロナウイルスはペットから感染しますか』

2.ペットでの陽性率

動物専門の検査センターが独自に行った調査では、7500頭以上の犬・猫で検査を行い、猫2頭で陽性反応があったと報告されています。
つまり、ヒトが運んできてペットに移すことはあっても『ペット間で流行していない』といえます。

参考)世界小動物獣医師会『新型コロナウイルス感染症について』

3.ペットが発症するか

大手動物保険会社の集計では、新型コロナが流行してから、ペットの呼吸器疾患が増えたという変化はないそうです。
日々の診察の中でも、現在は『嘔吐・下痢』の子が非常に多いのですが、『発熱・咳』という症状の子は増えていません。

『嘔吐・下痢』の子が増えているのは、テレワークや外出の自粛などで、飼い主様の生活リズムが変わったことも要因かもしれません。

4.どのように生活すべきか

今まで通り、飼い主様(ヒト)が感染しないことが重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんを健康に保ち、マナーを守ったスキンシップをとることも今まで通りです。

FIPウイルス(コロナウイルス科)の研究の第一人者であり、日本獣医がん学会や日本臨床獣医学フォーラムの会長を兼任されている石田卓夫先生のコメントをご参照ください。

参考)※中段の『JBVPからのhttp://www.jbvp.org/index.htmlお知らせ』をクリックしてください

ペットのために何ができるのか…。
結局、飼い主様が感染しないで済むように、ご自身の身を守ることが重要であることに変わりはありません。
外出を自粛して、我が家のペットと過ごす時間を大切にする良い時期です。
楽しく、健康に過ごしましょう!

獣医師 宮澤 裕