Daily Archives: 2020年5月19日

飲み水に混ぜるだけ!簡単デンタルケア

ワンちゃん・ネコちゃんの『口臭』が気になったことはありませんか?
歯周病がなければ口臭はしません。

3歳のワンちゃんの80%は歯周病になっていると報告されています。
そして、ネコちゃんはもっと多いと言われています。

そうなんです、ペットのハミガキで苦労されている方はたくさんいます。
でも、諦めないでください!

ワンちゃん・ネコちゃんは基本的には『虫歯』にはなりません。
それが怖いところなんです。
見える『歯』は元気なのに、歯茎の奥の見えない部分で『歯周病』になってしまうんです。
徐々に顎の骨が溶けていってしまうので、治療としては『歯を抜く』ことになります。

さて、怖いことばかりご紹介しましたが、しっかりハミガキをしていれば、歯の治療が必要になる頻度を減らせます。

でも、頻繁にはハブラシができない!という方も多いはずです。
そこで《アクアデント》がオススメです!

飲み水に混ぜるだけでハミガキの補助になります。
 ※ハミガキ不要にはできません!

スポイト付きのミニサイズが使いやすくてお勧めです!

獣医師 宮澤 裕

草を食べるべきか!?

最近、『嘔吐』『下痢』で受診されるワンちゃん・ネコちゃんが非常に多いです。
外出自粛によるご家族の生活リズムの変化、急な気温の変化などが要因ではないかと思います。

そしてお話を伺う中で、『草を食べたがる』というフレーズをよく聞きます。
ペットショップでも、ペットグラスなどの名前で販売されています。
ワンちゃん・ネコちゃんにとって『草』はどのような意味を持つのでしょうか。

【ワンちゃん】
ワンちゃんが草を食べたがるときは、通常は気持ち悪い時です。
草を食べて、胃のチクチク感で嘔吐を誘発し、過剰にたまった胃液を吐こうとする行為です。
だから、先のとがったチクチク系の草だけを食べているはずです。

胃液を吐いて一時的にスッキリしても、原因は治っていません。
また、大量の草を食べて腸閉塞となり手術が必要になる子もいます。

《イヌ結論》
ワンちゃんが草を食べようとしたら、食べさせずに病院へ!

【ネコちゃん】
肉食だから肉だけ食べればよいというのは、手作りフードや偏った思想のプレミアムフードに多い勘違いです。
ネコちゃんは肉食性ですが、植物由来の食物繊維も必要です。
野生のネコ科の動物は、肉ばかり食べているわけではありません。
草食動物の腸内で程よく消化された草を大量に食べています。

では、野生のネコ科動物が自然に生えている草を食べる時はどのような時でしょうか。
これはワンちゃんと同様に、吐きたい時です。
ネコちゃんの場合は胃液ではなく、胃にたまった毛玉を吐くためにたまに草を食べる習性があります。
ということは・・・、ちゃんとブラッシングをしてあげれば、吐かせる必要はありません。

《ネコ結論》
ブラッシングをしよう!
猫草は吐いて食道が荒れる原因となるので、与えないことが望ましい!

ワンちゃん・ネコちゃんに共通して、高品質な食事と、日々のスキンシップが重要といえます。
飼い主様の『?』という気づきや違和感は、健康のサインであることが多いです。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください!

獣医師 宮澤 裕

参考資料:Small Animal Gastroenterology