Daily Archives: 2021年3月3日

【重要】w/d(犬用)がリニューアルします。ご注意ください!

近年の療法食は、以前と比べてとても美味しくなっています。
機能面でも、病気の治療や再発防止の効果を強く実感できるもが多々あります。

しかし、厳密には『療法食』は『総合栄養食』ではありません。
特定の疾患をケアするために、栄養を極端に偏らせたフードなので、
当然ですがそのデメリットもあります。

獣医師の判断のもと、選択すべきものです。

最近の療法食は複数の特徴を併せ持ったものが多く、私たちも勉強が大変です。
アイビーの獣医師・看護師は全員がロイヤルカナンのフードマイスター資格と、
ヒルズのフードアドバイザー資格を取得しています。

※1年目のスタッフは、毎月ロイヤルカナンの獣医師から栄養学のセミナーを受けています。
4月には、資格試験を控えており頑張って勉強中です!

今回、【ヒルズのw/d(犬用)】で重要な成分変更がありました。

w/dは以下のような特徴を持っていました。
・高繊維
・低脂肪
・糖質の吸収が穏やか
・低カロリー
・消化管の調子を整える

新w/dでは、脂質とカロリーが上がります。
これまで【高脂血症】【膵炎】【ダイエット】で使用していたワンちゃんは、
期待していた効果が得られなくなるため、フードの変更が必要です。

リニューアルしても『w/d』自体は非常に高性能なフードです。
療法食全体に共通ですが、療法食は正しく使わなければ我が子に害になる可能性もあります。

アイビーでw/dを食べているワンちゃんは全員ピックアップ済なので、
診察の際に適したフードを順次ご案内していきます。もし、自己判断で『w/d』を与えている方がおられたら、ぜひご相談ください。

フード選びは我が子を健康に保つための重要な要因です。
できるだけ自己判断とならないよう、お気軽にご相談くださいね。

4月には【フードの”正しい”選び方セミナー】もあります。
ぜひご参加ください!

【フードの”正しい”選び方セミナー】

獣医師 宮澤 裕

肥満は”病気”です!

ぽっちゃりしたワンちゃん・ネコちゃんは可愛いですよね。
でも、寿命が縮まるだけでなく、様々な病気の発症リスクが高まることが知られています。

上図のように、心臓病や糖尿病の発症率が劇的に跳ね上がります。
当然、肥満体型の子は、関節を痛める確率も高くなります。

加齢とともに関節が痛くなるのは当たり前…と思ってはいけません。
老後もヨチヨチお散歩したり、日向ぼっこできるのか、
手足が痛くて寝たきりになってしまうのか、大きな違いです!

しかし、ひたすら運動するようなダイエットは関節を痛めます。
間違った栄養制限は、内臓を痛めます。
『ダイエット』『関節ケア』『栄養管理』は密接に関連した奥深いテーマです。

3月7日(日)には、【関節ケアとダイエット】のセミナーがあります。
ぽっちゃりペットと暮らしている方はぜひご参加ください!

【関節ケアとダイエット】

獣医師 宮澤 裕