てんかんとは

みなさん、こんにちは。
獣医師の五十嵐です。

今回は神経・整形シリーズの第2回目として、『てんかん』とは何かについて取り上げます。

『てんかん』というのは病気の名前で、何らかの原因で『てんかん発作』を24時間異常の間をあけて、繰り返し起こしてしまうものを指します。
つまり、てんかん発作を起こす場合、病変部位は脳ということです。
この中でも脳に明らかな異常がある場合と無い場合があり、前者を『構造的てんかん』、後者を『特発性てんかん』と呼びます。
一般的には『特発性てんかん』を『てんかん』と呼ぶことが多いです。

『てんかん発作』というのは、脳の神経細胞の異常な興奮によってひき起こされる発作です。
また、『てんかん発作』が全身的に出るのか、体の一部にだけでるのかによって、『全般性発作』と『焦点性発作』に分けられます。

少し頭が混乱してきたでしょうか・・・

特に身体の一部だけに異常をきたす『焦点性発作』の存在を知っていただくと、今まで気づかれなかったてんかんの子をみつけることができるのではないかと思っています。
発作が軽いうちに治療を始めることで、後々大きな発作が起こって命を落とすリスクを下げられる場合もあります。

次回の私の担当の回は、てんかんの診断と治療について触れる予定です。