Category Archives: 飼い主様セミナーのご紹介

肥満は”病気”です!

ぽっちゃりしたワンちゃん・ネコちゃんは可愛いですよね。
でも、寿命が縮まるだけでなく、様々な病気の発症リスクが高まることが知られています。

上図のように、心臓病や糖尿病の発症率が劇的に跳ね上がります。
当然、肥満体型の子は、関節を痛める確率も高くなります。

加齢とともに関節が痛くなるのは当たり前…と思ってはいけません。
老後もヨチヨチお散歩したり、日向ぼっこできるのか、
手足が痛くて寝たきりになってしまうのか、大きな違いです!

しかし、ひたすら運動するようなダイエットは関節を痛めます。
間違った栄養制限は、内臓を痛めます。
『ダイエット』『関節ケア』『栄養管理』は密接に関連した奥深いテーマです。

3月7日(日)には、【関節ケアとダイエット】のセミナーがあります。
ぽっちゃりペットと暮らしている方はぜひご参加ください!

【関節ケアとダイエット】

獣医師 宮澤 裕

ハミガキ教室おまけ話

こんにちは。今週は獣医師の阿部が担当します。

先日開催したハミガキ教室では、たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。

今回のブログではハミガキ教室のおまけのお話として歯ブラシについて少し細かくお話ししようと思います。

まずおさらいになりますが、基本的に市販されているハミガキガムは歯を磨く効果は弱いとされており、歯周病予防にはあまり有効ではありません。

アイビーで販売しているハミガキガムは医療用であり歯周病予防に有効であることが証明されていますが、やはり歯周病予防に一番有効であるのは歯ブラシです。

その中でも歯ブラシの種類がいくつかあるので紹介させていただきます。

①ヒト用歯ブラシ

一般に人間が使うような歯ブラシです。

細かく動かすことができないため口が小さい子には不向きです。

②一般タイプ

動物用に歯ブラシのヘッド部分を小さくしたものです。

歯の汚れが強くない子の、歯周病予防に最適で、最もおすすめのタイプです。

ちなみに病院においてあるものは柄がカーブしているので動物の口にフィットしやすい構造をしています。

 病院に置いてあるタイプです

③極細タイプ

ブラシ部分が歯周ポケットに入りやすいので歯周ポケットから汚れをかき出すのに適しています。ただし歯の表面を磨く力はやや弱いので一般的に使用するのはこちらでない方がいいでしょう。

④混合タイプ

一般タイプと極細タイプ両方の特徴を持っています。

長期間使うと細い毛の部分が毛羽立って少し痛いかもしれません。

⑤ラウンドタイプ

ヘッドの全周にブラシがついているタイプです。

磨く力自体は弱いですが、ブラシ面が広いためハミガキが不慣れな子には適しています。

反面、ヘッドの厚みがあるため、口の小さい子は使いにくい点が弱点です。

今回はハミガキの種類について紹介させていただきました。

次回もまたハミガキ関連のお話をさせていただければと思います。

絶対見るべき今年最高のWEBセミナー!

ネコさんを乳がんから守るための《キャットリボン運動》をご存知でしょうか。
ワンちゃんの乳がんとは異なり、ネコさんの乳がんを完治させることは非常に困難です。

でも、【乳がん】について知っていれば、一緒に暮らす時間を大きく伸ばすことができるんです。

『がんになったら終わり』ではないんです!

腫瘍科認定医として、日々、がんと闘うワンちゃん・ネコさんと向き合っています。
『がん』は防いだり、治したりできるものも多いんです。
ご家族がちょっとしたコツを知っていれば・・・、諦めずにご相談いただければ・・・。

私が最も尊敬する小林哲也先生は、間違いなく日本最高の腫瘍内科医です。
がんセンターでの日々の診察だけでなく、ワンちゃん・ネコちゃんを救うための取り組み、若手獣医師のための取り組み、被災地支援など、精力的に活動されています。
そして、我流ではなく、常に医学的な根拠に基づく意思決定をしています。
心から尊敬し、憧れる獣医師です。

そんな小林哲也先生が、飼い主様にネコさんの乳がんについてわかりやすい言葉でWEBレクチャーをします。
その他にも様々なプログラムが予定されているようです。
ぜひ、キャットリボンの公式ページをご覧ください。

公式ページはこちら

ウェブ配信は10月22日(木)です。
14時からと、20時からの2回配信とのことです。
ネコさんと暮らす全ての飼い主様にぜひご覧いただきたいイベントです。

アイビーはキャットリボン運動の公式スポンサーです!

獣医師 宮澤 裕

その行動は正常?異常?シニア期の行動の変化

こんにちは、今回は看護師の北島が担当させていただきます。

今回から、私の担当回ではシニア期をテーマに紹介させていただきます。
ペットの行動は、年齢、身体状態(疾患を含む)、精神状態などにより変化します。
その行動が飼い主様の生活に支障をきたす場合や、ペット自身が障害を受ける場合には『問題行動』と判断されます。

そこで、『問題行動』の中でも『シニア期』と関連するものをご紹介します。

《ワンちゃん》
・人間や他の動物に対する攻撃行動
・不安行動(恐怖、吠え、流涎、警戒)
・活動時間や遊びの減少
・排泄失敗の増加
・昼夜問わず吠える
・家族とのコミュニケーションの変化
・指示に従わない
・家の中や庭で迷う
・睡眠サイクルの変化(昼夜逆転)
・隅や角で動けなくなる

国内の調査では、シニア犬の44%が1つ以上の問題行動の症状を示しています。

《ネコちゃん》
・過剰発声
・排泄問題

アメリカでの調査では、猫の11~14歳齢で家族や同居動物との社会的交流の変化、15歳齢以上では無目的な行動や過剰な発声が多いという結果でした。

上記のリストをご覧いただいて気づいた方も多いかもしれません。

シニア期の『問題行動』の中には、認知症の初期段階や、病気によるものが数多く含まれています。
我が子の行動に異変がみられたら、『シニアだから』と決めつけず、お気軽にご相談ください。

病気であれば、治してしまいましょう。
本当の『問題行動』であれば、親子ともにつらいシニア期になる前に、改善または悪化を防ぐ取り組みを始めましょう!

ヒトは人生100年時代と言われるようになってきました。
ワンちゃん・ネコちゃんも快適な快適なシニア期を迎えられるようにサポートしてあげましょう!

ちなみに9月には【長生き準備コース】が開催されます。ぜひご参加ください!

長生き準備コース①『病気の早期発見』9月6日(日)
長生き準備コース②『ご家庭でできるシニアケア』9月13日(日)

次回のブログ担当は看護師・古川です。お楽しみに!

3密対策バッチリ!アイビーセミナー!

アイビーでは様々な『飼い主様向けの勉強会』を実施しています。
私達は重い病気の子達の治療を得意としていますが、早期にご来院いただけるかどうかも大変重要です。
つまり、ご家族が我が子の異変に気付くことが大切です。
セミナーでは、写真や動画を用いてわかりやすく解説します。
ぜひお気軽にお越しください。

当然、新型コロナに配慮し『3密』のないように実施しています。

参加の場合はアイビーHPから簡単にご予約できます。

《アイビーのセミナーはこちら》

現時点で最も開催日が近いセミナーは【ペットのための災害対策セミナー】です。
各地で災害が続いていますが、皆様は災害時の備えができていますか?
それは食糧や水だけではないですか?

私達、ペットと暮らすヒトは、ペットと非難するための特殊な準備が必要です。
いつ起こるかわからない災害。
準備すべきものを一緒に考えてみませんか?

 日時:2020年8月30日(日)14-15時
 場所:アイビー待合室
 費用:無料

《ペットのための災害対策セミナーはこちら》

獣医師 宮澤 裕