Category Archives: ワンちゃん関連

ブルーバッファローが撤退!

自然派フードの代表として数年前に日本に導入されてきた『ブルーバッファロー』をご存知でしょうか。

ペットのための《無添加でグレインフリー》のフードが基本コンセプトでした。
アメリカの意識の高い層で大流行し、話題となりました。
昨年のうちに、すでに日本からの撤退が始まっていましたが、いよいよ完全に日本から撤退すると販売元から連絡がありました。

日本から『撤退』・・・アメリカでは販売が続くのか?
という気になる表現ですが、『撤退』の理由についてはわかりません。

2019年にFDAから『グレインフリーフードで心筋症になる可能性がある』という発表がありましたが、これも関係があるかもしれません。

《グレインフリーで心筋症に!?》をご参照ください

野生の肉食動物は『グレイン(穀物)』を食べないというイメージから、『グレインフリー』がペットに良いという偏見があるようです。
野生の肉食動物は、草食動物の内臓を食べるときに、消化管内で消化された『グレイン(穀物)』を食べて食物繊維を摂取します。
医学的に『グレインフリー』が健康に良いという根拠はありません。
ペットを想うあまり、『ナチュラル』『無添加』など間違ったフード選びが広がっています。

いずれにせよ、ブルーバッファローが撤退する真の理由はわかりませんが、ご使用になられている方は、次に食べるフードの選定を始めなければなりません。

アイビーの獣医師・看護師は『フードマイスター』および『フードアドバイザー』の認定を取得しています。
フード選びに迷ったら、お気軽にご相談ください!
健康な体は、高品質で美味しい食事から作られます!

獣医師 宮澤 裕

咳、乾燥、感染症の関係

咳の治療や予防にはネブライザーが効果的です

新型コロナウイルスが爆発的に広がっています。
たくさんのヒト、多様な動物が混在する環境では、ウイルスが変異しやすいことが知られています。
毎年、インフルエンザウイルスが変異を繰り返しながら流行しているのがその典型です。
インフルエンザはいくつかの型がありますが、大きな変異が起きていないためにワクチンを打つことで重症化を防ぐことができます。

今回の『新型』コロナウイルスは、『新型』であるためにワクチンもなく、我々も免疫力がないために爆発的に広がり、体力のない方は体が耐えられずに亡くなってしまいます。
体力に自信のない私はとても不安です。

まずは、感染しないように工夫することが大切ですね。
呼吸器感染症の感染には『空気の乾燥』が重要な要因となります。
空気が乾燥することで、喉が乾燥します。
気道粘膜が乾燥すると、粘膜免疫が低下するために呼吸器感染症にかかりやすくなります。

そうなんです。
『マスク』はウイルスをブロックするため、だけでなく気道の乾燥を防ぐ意味でもとても有効なアイテムです。

そして、ヒトの耳鼻科で『ネブライザー』という機械で吸入をしたことがありませんか?

あれは、霧状にした薬を吸入することで、喉を湿らせ、いろいろな薬を気道に直接とどけているんです。
予防だけでなく、治療の面でも気道を守ることが重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんの咳でも同様に、『ネブライザー』は非常に効果的に治療効果を発揮します。
長期的に『ネブライザー』が必要なワンちゃん・ネコちゃんはご自宅でも実施可能です。
お気軽にご相談くださいね。

獣医師 宮澤 裕

デンタルガムが半額です!

ハミガキガムで歯石予防

ワンちゃん・ネコちゃんのハミガキは定着していますか?
『たまに徹底的に磨く!』よりも『チャチャッと頻繁に!』の方が歯石がつきにくいんです!
週3回以上のハミガキを目標としましょう!

忙しくてなかなか磨けない時は、医療用のハミガキガムを咬むだけでも歯石の付着を約70%も防げることがわかっています。

96.9%のワンちゃんが喜んで食べた『オーラベット』を試してみませんか?
食べられる期限が約1か月とワケアリですが、XS、S、Mの3サイズが半額です。
数量限定なので、試してみたい方はお早めに!

獣医師 宮澤 裕

『殺人ダニ』がついに神奈川へ!

マダニから感染するSFTS

治療法がなく、ヒトの死亡率が20~30%と言われるSFTSを覚えていますか?
気温の高い西日本を中心に発生していましたが、ついに神奈川でも検出されました。

川崎で保護された猫さんです。
診察した獣医師がSFTSを疑い、国立感染症研究所で確定されたようです。

過去に、外猫さんのお世話をしていた女性が感染し、死亡したという報告がありましたね。
獣医師や動物看護師が感染した報告もありました。

≪ネコから獣医師ご看護師へ感染≫

それが他の地域ではなく、ついに神奈川でも・・・。

ざっくりとSFTSを復習しておきましょう。
・マダニが運ぶウイルスが原因の感染症
・ヒトがマダニに刺されて感染する
・感染者数は増えてきている
・マダニに咬まれてSFTSに感染したネコから、ヒトに感染する可能性がある
・治療法はなく、死亡率が高い(日本では2019年末の時点で約14%)
・感染を防ぐことが重要

2019年末までの『ヒト』の感染状況は国立感染症研究所HPで公開されています

≪国立感染症研究所HP≫

SFTS感染者数(国立感染症研究所)

感染を防ぐためには…

【ヒトがマダニに咬まれない工夫】
・茂みにはいらない(特に雨の翌日)
・ガーデニングやアウトドア活動は長袖で
 

【ペットがマダニに咬まれない工夫】
・即効型のノミ・マダニ駆除薬を選択する
・効果が100%の医薬品を選択する
・マダニがついたら駆除ではなく、通年予防

SFTS関連のQ&Aは厚生労働省HPがわかりやすいです。

≪厚生労働省HP≫

海外で新型インフルエンザが問題となっていますね。
温暖化などによる気温の上昇は、ウイルスや細菌など『病原体』が活発になる重要な要因です。
寒い地域よりも熱帯地域の方が感染症が多いのと同じです。

日本だから…、神奈川だから…と慢心しないようにしましょうね!

獣医師 宮澤 裕

我が子の写真入りカレンダーをプレゼント!

12月のフィラリア症予防薬は忘れずに投与しましたか?
フィラリアは蚊が運んできた幼虫が体内で成長して症状を引き起こします。
予防薬は、体内に入ってしまった幼虫を駆除することで効果を発揮しています。
『感染しないようにする薬』ではなく、『体内で駆除する薬』なんです。
つまり、予防期間の最後である12月が最も重要です。
もしうっかり忘れてしまった方は、これからでも投与してあげてください!

ある大規模な調査によると、30%を超える方が、毎月タイプの予防薬の投与ミスを経験されているそうです。
また、気温の上昇とともに、フィラリア症予防を通年にすべきという感染症の専門家が増えているようです。

そのような背景から、フィラリア症の予防注射を希望される方が年々増えています。
1回の注射で、1年間続くフィラリア症の予防注射は確かに魅力的です。

2020年は、フィラリア予防注射を打った方に、我が子の写真で作るカレンダーをプレゼントします。
先着150名様限定なので、お早めに!

予防注射のご予約はアイビーへお電話、またはWEBからお願いいたします。
【フィラリア予防注射の予約】

フィラリア症の予防注射は万能ではありません。
興味のある方は、お気軽にご相談ください。
【フィラリア予防注射の詳細】

獣医師 宮澤 裕