新型コロナウイルスの流行がとても大きな問題となっていますね。
その中で、『ワンちゃんのコロナウイルス』についてご質問を受ける機会が増えたので、ご紹介したいと思います。
まず、ワンちゃんのコロナウイルス感染症は、ヒトには感染しません。
そして問題となっている新型コロナウイルスとは別の感染症です。
ワンちゃんのコロナウイルス感染症は、子犬さんで下痢などの消化器症状を起こします。
しかも、免疫力が高まった成犬では症状が出ないことが一般的です。
その『犬コロナウイルス』に対するワクチンが存在します。
しかし、ワクチンを打ってもメリットがなく、ワクチン自体による副作用の可能性があるため、国際的なガイドラインでは『接種が推奨されない』と位置付けられています。
混合ワクチンには多くの種類があります。
『混合』数が多くなればなるほど副作用のリスクが高まります。
アウトドアに行かれるワンちゃんであれば、混合数を増やす必要性がありますが、上記の通りコロナウイルスを含む必要性はありません。
コロナウイルスを含む混合ワクチンは、6種、8種、9種、11種混合ワクチンです。
生活環境に合わせてワクチンの種類を選びましょう。
ワクチン接種の際にお気軽にご相談くださいね。
獣医師 宮澤 裕