Daily Archives: 2021年7月28日

ねこちゃんの社会化

皆さん、こんにちは。今回は看護師の笹原が担当します。

今回は猫ちゃんに関するしつけをテーマにします。

わんちゃんではよく社会化という言葉を耳にしますが、猫ちゃんも社会化がとても重要です。
猫ちゃんの社会化期は生後3か月までととても短いのが特徴です。

例えば、ハミガキの習慣をつけたいという場合にはまず、「歯ブラシが気持ちいもの」と思ってもらえるようにします。
歯ブラシの感覚は、猫同士が毛づくろいをするときの舌の感触と似ています。
そのため、子猫のうちから歯ブラシで顔の周りなどを撫でるようにするといいと思います。

また、猫ちゃんはもともと移動が嫌いです。
「外出は動物病院だけ」というケースも多いため病院が嫌いになりがちです。
そうならないためにも小さいころから慣れさせておくとても楽です。

【その1】キャリーに慣れさせておく

《ステップ1》
前のドアが取り外しでき、上部もあけられるタイプのキャリーを用意します。
自由に出入りできるように猫ちゃんが普段いる部屋に常においておきます。

《ステップ2》
一日一回キャリーの中に好きなおやつをいれます。

《ステップ3》
自分から入り、中でおやつを食べるようになったらOKです。
これを繰り返すことでキャリーに入る抵抗がなくなります。

《ステップ4》
キャリーに入ることがなれたら入っているときにドアを閉める練習をします。
ここまできたらキャリーの中にいれたままお散歩にいってみることがオススメです。

【その2】自分のにおいのついたタオルを持参する


猫ちゃんは匂いからの情報を大切にする動物なので、自分のにおいがついている場所だと安心します。
お家の中でも寝ている場所などにタオルを置き、そのタオルを病院へ一緒にもっていき、診察室でタオルで体をくるんであげると安心してストレス軽減になります。

【その3】大好きなおやつで診察台の印象を変える
診察台の上で大好きなおやつをあげましょう。
とはいえ、緊張して食べられない子もいると思います。
そんな子は自宅でもキャリーの中で好物を与える練習をして、病院に来るときにはその容器も一緒に持って行くとよいそうです。
また半日ぐらい食事を抜いて、お腹を空かせておくとより効果的です。

今回ご紹介させていただくのは以上となります。
子猫のうちから慣らしておくと後々飼い主さんも猫ちゃんも楽になると思います。
今のうちから練習しておきましょう!

夏から秋にかけて多い、レプトスピラ症

こんにちは、看護師の北島が担当いたします。

今回は、【レプトスピラ症】についてです。

あまり耳にしない病名かもしれませんが、コロナ禍の影響でキャンプなどのアウトドア人気が高まっているため、リスクが高まっている疾患です。

  

レプトスピラ症とは、レプトスピラという細菌による感染症です。

保菌動物の尿から感染します。

人間にも感染する人獣共通感染症であり、もし感染してしまったら国へ報告しなければならない『届け出伝染病』でもあります。

感染ルート

保菌動物は犬とネズミです。

感染した犬またはネズミの尿に触れたり、尿に汚染された土や水に触れたりすることで感染します。都会でもネズミの多い所で感染が見られる傾向にあります。

夏から秋にかけて発症が多いのは、キャンプ中に川辺で感染するためです。

また、活動量の多い中年齢の犬に感染が多い傾向があります。

免疫力が高い中年齢でもお構いなしに感染します

症状

犬では、肝不全や腎不全が起き、重度の場合では死亡することもあります。

猫での発症はまれです。

人では、風邪のような症状で治癒してしまう軽症型から、肝障害、腎障害、出血などが見られる重症型まで様々です。症状としては、発熱、頭痛、腹痛、黄疸、出血傾向などがあります。

予防について

予防として、犬では7種ワクチンの中にレプトスピラ症のワクチンも含まれています。

よくアウトドアに連れて行かれる方は7種ワクチンを選択しましょう。

ワクチン接種している成犬でも感染を完全に防ぐことはできません。

接種後の対策として

1.不必要に水辺に近づけない、

2.ネズミの多い場所を避けるなどの注意が必要です。

 

これからの夏、キャンプや川辺など、沢山おでかけする機会があると思います!

出先での注意や、対策についての知識を身に着けて、健康的に夏を楽しんでください!

熱中症にもお気を付けて下さいね!では!