Monthly Archives: 5月 2020

新型コロナが猫さんにも感染?

先日、『新型コロナウイルスが猫から猫に感染する』という報告がありました。
この報告には注意が必要なので、ご紹介させていただきます。

この研究は、『猫に感染させたら猫の体内でウイルスが増殖した』という実験的なものです。
しかも『発熱などの症状は示さなかった』という結果です。
現実的な環境でもネコさんに感染するのか?という点が重要です。

関連するであろう情報を列挙します。

1.ペットからヒトに感染するか

現時点で、世界で400万人を超える感染者が発生している中で、感染者(ヒト)からワンちゃん・ネコちゃんに感染したかもしれないという報告が数例のみあります。
しかし、『ペットが発症した』または、『ペットからヒトへ感染した』という報告はありません。

参考)厚生労働省『新型コロナウイルスはペットから感染しますか』

2.ペットでの陽性率

動物専門の検査センターが独自に行った調査では、7500頭以上の犬・猫で検査を行い、猫2頭で陽性反応があったと報告されています。
つまり、ヒトが運んできてペットに移すことはあっても『ペット間で流行していない』といえます。

参考)世界小動物獣医師会『新型コロナウイルス感染症について』

3.ペットが発症するか

大手動物保険会社の集計では、新型コロナが流行してから、ペットの呼吸器疾患が増えたという変化はないそうです。
日々の診察の中でも、現在は『嘔吐・下痢』の子が非常に多いのですが、『発熱・咳』という症状の子は増えていません。

『嘔吐・下痢』の子が増えているのは、テレワークや外出の自粛などで、飼い主様の生活リズムが変わったことも要因かもしれません。

4.どのように生活すべきか

今まで通り、飼い主様(ヒト)が感染しないことが重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんを健康に保ち、マナーを守ったスキンシップをとることも今まで通りです。

FIPウイルス(コロナウイルス科)の研究の第一人者であり、日本獣医がん学会や日本臨床獣医学フォーラムの会長を兼任されている石田卓夫先生のコメントをご参照ください。

参考)※中段の『JBVPからのhttp://www.jbvp.org/index.htmlお知らせ』をクリックしてください

ペットのために何ができるのか…。
結局、飼い主様が感染しないで済むように、ご自身の身を守ることが重要であることに変わりはありません。
外出を自粛して、我が家のペットと過ごす時間を大切にする良い時期です。
楽しく、健康に過ごしましょう!

獣医師 宮澤 裕

ご挨拶

こんにちは、獣医師の遠洞です。

この度、5月末をもって退職をさせていただくことになりました。
飼い主様や病院スタッフに支えられて、とても充実した日々でした。
継続診察でいらしていただいていた方々には、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。

アイビーでは、様々な病気と闘っているワンちゃんネコちゃんからたくさんのことを学ばせてもらいました。
自分の力のなさを実感することも多々ありましたが、病気の動物たちが元気になっておうちに帰る姿に、私自身も元気をもらいました。
また、子犬子猫のときから定期的に予防注射などに通ってきてくれる子に会えるのはとても楽しみでした。

まだまだ未熟な獣医師ですが、これからもたくさんの命を救うことができるように頑張っていきます。

この場をおかりして感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

遠洞

*トリミングお写真紹介*

こんにちは!久しぶりの投稿となってしまいましたがトリミングに来てくださったお友だちを一部ご紹介いたします!^^*

今回は温かくなってきたこともあり、さっぱり系カットが多くなった月だったと思います!どの子もかわいく仕上がっておりますので是非ご覧ください^^

みんなスッキリ・さっぱりでこれからの時期にぴったりですね!生活もしやすくなります!

トリミングの予約状況ですが、少しずつ込み合ってきておりますので、ご興味のある方は是非一度お問い合わせください^^*

*トリミングより*

セミナー再開します!

こんにちは!今回のブログは看護師の高木が担当です!

前回のブログをご覧いただいた方はご存知かと思いますが
コロナウイルスの影響で飼い主様向けのセミナーが中止となっていました。

5月からハミガキ教室とパピークラスのみを再開いたします!

≪ハミガキ教室について≫
5/17(日)のハミガキ教室は飼い主さん向けのお勉強会+我が子と一緒に実践練習が出来ます!
年をとっていくにつれて歯もなくなってしまう…そんな人生はワンちゃんもネコちゃんも悲しくなってしまいますね。
歯周病はお口の環境を悪くする以外にも心臓病の原因にもなるので良いことが全くありません!
ですが、いきなりハブラシをするとワンちゃんもネコちゃんもびっくりしてしまう子が多く、ハミガキを嫌がるきっかけにもなります。
ハミガキ教室で学んで、お家で徐々に練習できるのが一番理想的かもしれません。
我が子がおじいちゃん、おばあちゃんになっても自分の歯でなんでも食べれるような健康的な歯を目指しましょう☆彡
ネットからご予約ができます!

人気のセミナーでいつも賑やかな雰囲気でおこなっています!

健康な生活には欠かせないセミナーです!
ご参加をお待ちしております♪

※『3密』対策をおこなっています。
 参加される飼い主様にはマスクの着用をお願い致します。
 また、体調が悪い場合は不参加にするなどのご協力をお願い致します。

自粛生活のお役立ち情報

みなさん、こんにちは。
獣医師の五十嵐です。
今日は現在の生活に役立ちそうな製品やテクニックについて紹介します。

コロナウイルス感染症によって、人間の生活にも多大な影響が出ていますが、
わんちゃん・ねこちゃんもピリピリした空気を感じ取ってか、体調を崩してしまう子もいるようです。
ストレスを感じるのは人間だけではないんですね。
ついピリピリしてしまいがちですが、せっかくの機会なので、ぜひ我が子と沢山スキンシップをとってあげて下さい。
ストレス対策の補助として、サプリメントを使ってあげるのもおすすめです。

また、コロナ対策で消毒液を吹きかけたことにより、皮膚炎を起こしてしまった子もいます。
わんちゃん・ねこちゃんには動物にも使える消毒液を使ってあげましょう。

ウイルスも対象の除菌・消臭剤です。動物が舐めても安心です。

院内の密集を緩和するために、肛門腺絞りの間隔を延ばしていただくようにご協力いただいています。
皆様のご協力のもと、アイビーでは院内での密集状態を緩和することが出来ています。
ありがとうございます!
お家で肛門腺絞りにチャレンジしていただいている方もいらっしゃるので、
今日はやり方をおさらいしたいと思います。

肛門嚢は肛門の斜め下(時計板の4時と8時の辺り)にあります。
分泌物がたまっているとブドウの房のようにコリコリ触れます。
【日常ケアセミナーの今門腺絞りの写真、イラスト】
①尻尾を写真のようにグイっと上に引き上げます。
②肛門嚢の奥側を指で押さえて、そのまま手前・上方向(肛門)へ絞り出します。

肛門腺分泌物はかなり強烈な臭いがします。
絞ると水鉄砲のように飛ぶことがあるので要注意です!
ティッシュなどで肛門部分を覆ってから絞るか、お風呂場でチャレンジしましょう。

神奈川県はまだまだ外出自粛が続きそうですね。
ストレスもたまると思いますが、こんな時こそ、わんちゃん・ねこちゃんとたくさん触れ合って絆を深めましょう!