Daily Archives: 2020年4月2日

買い占め不要!ペットフードの流通について

先日もご案内したように、各メーカーの情報によると、動物病院向けの療法食の生産・流通は新型コロナウイルスの影響を受けないようです。
過剰な買いだめは必要ないとのことでした。

しかし、つい最近起こった一時的に『トイレットペーパー』が手に入らない時期を覚えていますか?

デマが原因でトイレットペーパーの買い占めが生じ、『潤沢にあるはず』のトイレットペーパーが姿を消してしまったことがありました。

東京などのグループ系動物病院などで、療法食の買いだめが始まっているようです。

メーカーが通常の流通量を死守したとしても、それを超える買いだめが生じると、流通不足になる可能性があります。
フードメーカーの情報を信じて良識にしたがった飼い主様がフード不足になる可能性があるかもしれません。

念のため、いつもよりも少し多めの備蓄を意識しておいたほうがよいと思います。

決して、『フードの買いだめ・買い占めをしましょう!』と煽るつもりはありません。
しかし、我が子のための『食べ物』は欠かすわけにはいきません。
特に、病気の治療のための療法食を食べている子はなおさらです。

アイビーでも通常より余裕をもって保管していますが、『全患者様の当面のストック全て』を保有することは不可能です。
我が子のフードの特殊性が高い方ほど、災害に備えるつもりで、フードの在庫を意識してみてください。

獣医師 宮澤 裕

新型コロナはペットに感染するのか

『新型コロナウイルスはペットに感染するの?』という問い合わせが非常に増えています。

香港でペットのワンちゃんから新型コロナウイルスが検出された!?
ベルギーでペットのネコちゃんから新型コロナウイルスが検出された!?
確かに、ペットと暮らす我々には怖いニュースです。
やはりペットに感染するのでしょうか。

現時点での答えは『新型コロナウイルスはペットに感染しない』です。

以前、ブログでご紹介したように、以下が主な理由です。
・ウイルスごとに感染できる動物種が決まっている
・ペットとヒトではコロナウイルスの属が異なる

世界小動物獣医師会(World Small Animal Veterinary. Association:WSAVA)の最新の報告でも、『感染しない』とされています。
もちろん、ウイルスがいつどのような変異を起こすかわからないため、
WSAVAでも『本件は急激な展開を見せることがある』としています。
つねに最新情報を把握しておきましょう!

《WSAVAの最新(3月20日)の発表はこちら》

そもそも、世界中で何万人ものヒトが感染していて、一緒に暮らすワンちゃん・ネコちゃんの2頭のみが感染するということはあるでしょうか。
すでにペットに感染できるように突然変異しているなら、ペットの感染例が多数報告されているはずです。
ペットが感染したのではなく、『ウイルスに汚染されていた』という表現が最も正しいように思います。

まずはご自身が感染して周囲に広げてしまうことのないように、手洗いやうがいなどの感染防御を徹底しましょう。

アイビーでは、最強の消毒液の1つである『バイオウィル』がスタッフとペットを守っています。
安心してご来院ください。

ご家族に免疫力の低下している方がおられるなど、しっかり消毒・殺菌したい場合にはオススメです。
医療用の消毒液なので、ペットにかけても問題はありません。
ご自宅でバイオウィルが必要な方のために、少量ですが入荷できました。
必要な方はお気軽にお声がけください。

※ご自身が『新型コロナウイルスに感染』している可能性がある場合は、ご来院前にご一報ください。

外出を自粛すべきこの時期だからこそ、ご自宅でワンちゃん・ネコちゃんとのスキンシップを楽しむ時期にしましょうね!

獣医師 宮澤 裕